人とつながる旭川一泊の旅⑧ 納得の動物園

こっちを向いてあいさつしてくれる。次男はペンギンの虜になり、帰宅後もぬいぐるみと寝てる

「屯田の里」から15分かからないくらいで、旭山動物園の正門に到着した。懐かしい門だなぁ。これまで何度も旭川に来てるけど、子どもは初めて。自分も大学生以来だから、10年以上ぶりになる。ゲストハウスを旭川でやろうと思い立ってから、旭山動物園のことはあらためて気になってたので、ちょうどよかったー。

ペンギン、アザラシ、シロクマ、ヒグマ、トラ、カバ、キリンと、全部は無理だったけど主要なところを見て回った。

ペンギン館では泳ぐところ、歩くところ、食べるところと、いろんな角度から観察できたし、手書きのポップで豆知識を仕入れることができた。

アザラシ館だと縦長の円筒形の水槽を気持ちよさそうにすり抜ける行動展示が一番人気で、人だかりができていた。外国のお客さんも満面の笑みでスマホを向けていた。

キリンのところでは、キリンを囲むようにスロープが整備されていて、上から下からなめるように楽しめる。この動線がすごいなー。上の方では、柵から1メートルもない場所までキリンの顔が伸びて、草を食べてるのを真近に見られる。

周りのお客さは「近っ!!」って驚いていたけど、この近さが売りなんだろう、と思った。行動展示をやってることで有名だけど、思わず時間をかけて近くで見てしまうから、楽しいし、動物に興味がわいてくる。

別の女性2人組みは「うわ、下まつげ、長っ!!」と声を上げていた。まつ毛の長さは女性は意識するとこなんだろけど、なかなか普通の動物園だと、ここまで分からない。下から見るだけのキリンの可愛らしさと、目の前でみる瞳の愛らしさは、比べ物にならないわね。

雪のないこの時期、旭川じゃないとできない要素がいっぱいある、とは正直思ってなかった。別に旭川じゃなくても見れる動物が多いでしょ、と。やっぱり廃園間近の園が奇跡の復活を遂げたストーリーと、画期的な行動展示が、メディアで国内外に伝わった効果が大きいんだろうと思ってた。

でも園内を一通り見てみて、明らかに他と違うのは、スタッフの皆さんがすごく楽しそうにしてること。「こんにちはー」の挨拶ひとつ、車椅子用の車両を運転している人の手の振り方一つから、楽しませようという意識が伝わってくる。行動展示にしても、旭山の真似をしてやった俄か対策とは違って、ブレがないし徹底してる。多言語表記も充実してる。前に書いた、蒲郡水族館にも見比べに行きたい。

旭山の来園者数はピークアウトして一時期の勢いがないのは当然にしても、今なお、最北の小さな動物園が人気をキープしてるのは、やっぱりすごい。   (つづく)

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