北海道のゲストハウスなのに…クーラーはじめました。

いつもお世話になっている、ゲストハウス至近の旭川市立大学

「投稿がご無沙汰してしまい…」と書くのも恥ずかしいくらいなので見て見ぬふりをしておきたいのですが、久々となってしまいました。いくつもの季節が巡ってしまい、旭川にも遅い春がやってきました。この間なにをしていたのか。いろんなことを悶々と考えてきたのですが、その無視できないボリュームを占めるのが、夏の対策なのであります(真剣に)。

悩んで悩んで、ついにタイニーハウス「森」にクーラーを導入することになりました!

北海道の夏といえば、暑くてもそれはお盆まで、とか、夜は涼しいくらいだ、とかよく聞きます。沸騰している本州とは違って、まだまだ「聖域」のようなイメージでした。実際に、本州から移住してすぐの頃は、「やっぱり北海道の夏は涼しい!」と満足していたし、「体温調節が苦手な長男にもこれは最高!」と思えていたのでした。

しかししかし、2021年の夏は30度半ばの日も珍しくないほどの酷暑で、だんだんとエアコン導入のことを考えるようになりました。

ただ、心理的なハードルがとっても高かったのです。まず、小さいお部屋に、エアコンがどーん!と鎮座するのは、雰囲気的に違和感が強すぎるなと。暑いといっても数週間なので、そのために何十万円も投じるのは、どうなのかと。そして何より、本州出身者として「これしきの暑さで暑いとは言ってられない」「北海道でクーラーなんてもってのほか!」と無駄な強がりがわが身を覆っていたのです。

それでも2つの転機がありました。

1つは、2023年夏の暑さです。猛暑日が過去最高レベルに連続し、夜も暑い日が当たり前になりました。しかも、お盆を過ぎてずっと、9月くらいまで暑さが続くではありませんか。なんと湿度を伴って! そうなんです、この「湿度」にやられました。気温が高いだけなら、かつての北海道のようなら、扇風機でなんとかしのげましたが、湿度がずっと高いともうお手上げ。クーラー以外に頼れるものはありません。

これまでいろんな試みをしてきました。特殊なシートをタイニーハウスにかぶせて直射日光をできるだけ遮り、室内に熱がこもらないようにしたり。冷風扇から大型の扇風機まで、さまざまな機器を使ってみたり。無駄な抵抗と分かりつつも、夕方近くなればホースで水をかけて、タイニーハウスの壁に向けた「打ち水」なんかも。

ただ、天気の悪い時はどうしようもないですし、ロフトがあって背が高く、位置的に日射を浴びる時間が長い「森」は熱が「風」「土」に比べてこもります。頭の中では分かってはいませいたが、限界でした(屋根を二重にして「断熱」することも検討しましたが、工事費が高額になるわりに効果が限られそうでした)。「もういよいよ、クーラーしかないか。。。」 そう観念したのが2023年の9月です。

もう1つの転機は、薄くてデザイン的にも違和感が少ない機種に出合ったこと。ダイキンのrisora(リソラ)というもので、薄さがわずか185ミリというスリムさで、スタイリッシュなたたずまい。コンパクトな空間に置いても異物感が少なくなるかも?と思えました。まさに指名買い。これがなければ、もう少し導入を悩んでいたかもしれません。

需要が高まっているのでかなり納期と工期が長引くことを覚悟していましたが、迅速に設置していただき、5月に取り付けが完了。すでに続々と夏のご予約をいただいておりますが、安心してお迎えできるので、うれしい限りです(去年まではクーラーがないこと、北海道も暑いことをお伝えして、キャンセルいただくことも少なくはありませんでした)。

まだまだクーラーを稼働させうような時期ではありませんが、今年の北海道も暑くなるという長期予報もあり。早く活躍する姿を見てみたい!と思うと同時に、こんな地球にしてしまった責任の一端を担いでいるので、ちょっとでも生活を見直していこうと思います。