鳥取駅前を歩けば

(つづき)

とりあえず鳥取駅に降りてみたけど、強烈な目的があったわけじゃなかったので、コンコースにある観光案内所で商店街の場所を聞いて、遅い朝ごはんで「砂丘そば」を食べて、ドトールでひたすら充電することに。

美しいほど潔くシンプルな「砂丘そば」

そのあと、北口を出て地下道をくぐり、大丸の隣にあるドーム状の不思議な空間を抜けて、商店街を目指す。

鳥取の中心部は初めて来たけど、びっくりするくらいの広範囲で、アーケードが残っている。一歩脇にそれたら寂しい感じのところが多かったけど、メーンの通りは個人の専門店が健在で、これまたびっくり。

メーン通りから一歩入るとこんな感じ

いま、時の人になっている石破茂さんの事務所もありましたよ。金沢に来られた時、夜行列車のことを軽くお話したのが懐かしいなぁ。

石破事務所。至る所に、そして地元紙にも石破さんの名前と顔が。さすが地元

いちばん衝撃的だったのは、メーン通りはすべて歩いてみたけど(片道15分以上はかかった)、コミュニティ施設はあったのにコンビニが一軒もなかったこと! いまどきすごい。規制してるのか、自然にこうなったんだけなのか分からないけど、嬉しいなぁ。

商店街のある「川端」というエリアが気になって、メーン通りから一本入った「川端銀座」というところを歩いてみた。古い旧商店みたいなのにまじって、イマドキな感じのショップが何軒もまじっていて。この混在してる感じがいいわ。

これはこれで味がある。ステキな角地

この川端銀座以外にもリノベーションされてそうなお店がいくつかあって、地方都市の商店街としてはその割合はけっこう多いと思う。市が力を入れているリノベーションと関係あるのかは分からないけど、シャッターばかり見えるのが今やどこでも普通になったので、心強い。

商店街のもつ「場のちから」ってすごいなとあらためて痛感。でも地元の人に聞くと、例に漏れず鳥取も北のほうの郊外イオンができて、そっちにかなり流れたらしい。それで駅前もかなりキツくなったとか。鉄道での移動に頼れないっていう限界があるのはすごく感じたけど、寂しいは寂しい。

ちなみに、この後出会うことになる、リノベーションスクールの経験者によると、スクールがきっかけでブックカフェ「ホンバコ」というのがオープンしたものの、閉店してしまったんだとか。持続させるためにプレイヤーをどう確保し育て、ソフト面を整備していくかは、ハード面のリノベーションと違った難しさがあるんだろなー

(山陰の旅はまだまだ続く)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です