コンテナを凌ぐコンテンツの家づくりへ

(つづき)

コンテナハウスは幻に終わったものの、「旭川公園」グループのメンバーから心配の電話をもらい、「これは前向きに考えるしかないですね」「もっと良くなるためのステップでしかない」という感じで一致団結。けっこうすぐに気持ちを切り替えることに大成功。

もともと、木造の宿泊棟(小屋=タイニーハウス)とコモン棟とのデザインの統一感を考えると、コンテナより木造のほうがいいんじゃない?っていう意見もあったし、空間として1つの世界観を出すには、同じ人に設計・施工をお願いしたほうがシンプルで美しい仕事になると確信。

松本憲さんからの提案もあって、施工は住宅以外の建物と同じくyomogi8さん(中村直弘さん@北海道)に頼もう、となって意見が一致。信頼できる、気持ちを一つにしてやってきた仲間たちとの仕事は速いし、なんといっても気持ちいい。「これは間違いないな」っていう安心感が半端ない。

この、いくつかのやり取りがあったのが23日。そんで、25日は憲さんの事務所(浜松市のフォルム建築設計室)で所長さんを交えて打ち合わせ。ものすごいスピード感!

この場で、こんな事態になった背景をおさらいし、法的にやっかいなことがあるとご説明。そしてすぐに、フォルムさんの方で設計を進めてもらうことになった。とけない根雪が積もる前に基礎を打てたら打とう、という、これまでとほぼ同じタイムスケジュールも確認。なんと!!

「寝室」「リビング」と部屋の用途を限定しない間取り、二階建てをやめて平屋にすること、将来的なロフトの増設余地、洗面所と独立したトイレ・・・。こっちの要望はあちらの提案が、スパっ、スパっとはまっていく。楽しい!さっそく図面を描き始めてくれ、そのライブ感に卒倒しかけた。

描いてくれるのは、憲さんの奥さんのしのちゃん。「こんな経験なかなかできない。『まぁこんな感じかな』って済ませたくない。『ここまでやったから!』と思えるくらいやらないと気が済まない」とは本人の弁。うれしいなあ。

そしてそして、たった二日間を挟んだ28日、憲さんから「平面プランができてきて打ち合わせを」「最低限の極小住宅プランで満足してます」とメッセンジャーが入る。これは間違いないものができてるなー。こんなスピード感で住宅ができるなんて、もう感動しかない!

これまでの100倍くらいのスピードで進み始めたので、一気にテンションが上がってきた。住宅をめぐるドタバタも、最良のゴールに向かうための必要なプロセスなんだなー。少なくとも3年後くらいには、心からそう思いたい。

(おわり)

 

 

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