パワーアップするカフェが旭川のここで

旭川には「パワーアップカフェ」がある。

といってもお店ではなくて、年に何度か、「一歩踏み出した人」から話を聞くというイベント。

当麻に自分の森を買い、ツリーハウスをつくるに至ったストーリーを語る原さん

11月5日に、CoCoDe(ココデ)というコミュニティスペースで秋の回があるというので、しかもいつもお世話になっている当麻町地域おこし協力隊の原弘治さんが登壇するとあって、迷わず参加。

行ってみると、いつもご支援いただいている旭川大学の清水冬樹先生(幼児教育)が運営メンバーとしていらっしゃった。まちなか・買物公園でお店を構えている「ジャパチーズ」の長尾英次さんにもご挨拶できて、これだけでも満足。

登壇したのは5人。富良野でパンやスイーツのマルシェを立ち上げた斉藤雄一さんや、旭川で最も有名な高校教諭と呼ばれる松村順先生、ゲストハウス予定地近くにある「突哨山」の保全活動をしている方、ラジオパーソナリティの方と、多才な顔ぶれ。

一回一人で席替えをすることで二人の話を聞くことができるというので、悩んだあげく、原さんのテーブルにまず行き、次に遠方から来てくださった斉藤さんのところへ。

原さんは「なぜ家具職人をやめてツリーハウスを作るのか」というテーマで、その半生を存分に取材できた。人物紹介の記事が書けるくらい充実したネタが集まった!

斉藤さんからは、富良野の一大人気イベントをつくりあげた裏側や思いを聞けて、SNSを使った集客方法のコツを教わって、すごく参考になった。いくらネット上のつながりを駆使したと思っても、ほとんどは所詮、「友達」かその「友達」。いかに「友達」の外に届けることができるか。

マイクを握る斉藤さん

最後は、参加者誰もがイベントや事業のアピールができる1分(?)くらいのプレゼンタイムがあって、もちろん壇上へ。短い時間で公園ゲストハウスのことを説明する、いい練習になったなー。

次回は2月。運営側の清水冬樹先生たちにお声がけいただき、登壇者としてお話しすることになった。どきどき。それまではちょっとでも成長できるようにしないとなあ。

プレゼンする松村先生

 

 

森林公園ステイから科学館、クラフトショップ

ビジネスコンテストを見学したあと、急いで帰宅してみんなで東川町にあるキトウシ森林公園に向かう。キトウシ山のふもとに広がる、ケビンやキャンプ場、高原ホテルやスキー場が集まっているところ。ここで、突哨山の清水省吾さんや当麻町の地域おこし協力隊の原弘治さんたちが関わっている、「YAMABITO’S」が感謝祭をひらくということで。

このヤマビトーズは、木こりさんや山主、山好き、家具職人さんとかいろんな面白い人が集まっていて、今夜は山じゃなくてケビンに集まって鍋パーティー。初参加のわれわれ家族も温かく迎えていただき、すごく気持ちいい距離感で一緒にテーブルを囲む。お酒も進む。

子どもたちも興奮して、長男と次女は12時くらいまで寝付けず。次男は8時すぎにダウンしたけど、自分は不覚にも寝かしつけで一緒に落ちてしまい、激しく後悔。。。

朝は昨夜まったく見えなかった周囲の景色が見えて気持ち良い目覚め。雪はないけどクロスカントリーの練習をする人たちがたくさんいた。11月とは思えないほどあったかい空気のなか、颯爽と駆け抜けて気持ちよさそう。われわれも、パンとか残りの鍋を囲んで気持ちの良いご飯。みんなで手分けして後片付けして、11時にチェックアウト。

その後は、旭川駅の近くにある旭川市科学館「サイパル」へ。サケの特別展示がしてあると聞いていったはいいけど、待合室みたいな狭いところで資料置いてあるだけでがっくり。でも常設コーナーがすっごく充実していて、大人も一緒に楽しめる。巨大なシャボン玉に体が包まれるやつとか、プリ宇宙体験ができるやつとか、驚くほどのクオリティ。旭山動物園の年間フリーパスで何十円か安くなったし、また来たいなここー。

体を動かした後は、旭川家具の道産材を積極的に使うプロジェクトに賛同してコラボ商品のバウムクーヘンを売っている「壺屋」の本店へ。敷地内にはガーデンがあって、気持ちのいいイートインショップや、ブックラウンジも素敵な雰囲気。浜松でいえば、うなぎパイファクトリーで有名な春華堂がやっている「ニコエ」(浜北区)の小ちゃいバージョンっていう感じかしら。

お昼は、超有名な「福吉カフェ」へ。もう、間違いない感じの空間づくりに脱帽。にぎわっているのも納得!

夕方は、「北の嵐山」と呼ばれている観光スポットに。京都の嵐山みたいな風情あるエリア、ということでこの名前がついてる。住宅街に焼き物の窯とかギャラリー、カフェが並んでいる。お目当ては、「ブラウンボックス」という木工クラフトのセレクトショップ。もともとは自分の住んでいる永山地区で全国への卸業の会社をされていて、この嵐山に移転してショップを開かれたらしい。

間違いない感じのセンスいいクラフトがこれでもかと売られてて、ゲストハウスの準備でかなりお世話になりそうな予感。子どもが3人とも寝てたので妻とゆっくり見学。この日は丹野製作所の名刺ケースを入手して、満足満足。

 

ビジネスコンテストを客観的に見てみると

旭川信用金庫が毎年開いている「旭川しんきん創業アワード」の最終プレゼンと表彰式が開かれるので「見に来ませんか?」とお誘いをいただき、見てきた。

いつもお世話になっている、近くの里山「突哨山」で木こりをやっている清水省吾さんが出ているというのもあって、楽しみにしていて。

結果、清水さんは受賞ならなかったけど、たぶん一番若くて、エネルギッシュで熱量があって、いつもながら楽しませてもらった。審査員からも「これから大切になってくる事業というコメントがあった。「いかに収益を上げるか」「成長する」という点から考えれば、ビジネスコンテストに求められる要素とはちょっと違のかもしれない。

最優秀賞の方は、退院後のリハビリ環境を高い質で提供しようというもの。二位の方は、離農や後継者不足が深刻な問題になっているカボチャ収穫について、機械による自動化と集荷サービスを展開しているというもの。どちらも、確実に今後は需要の拡大が見こめるだろうし、目のツケどころが面白い。特にカボチャの現状は知らないことばっかりだったので、参考になった。

ひるがえって自分はというと、「なんとなく面白いこと」はやろうとしていて、旭川でも応援してくださる方が増えている感じはするけど、「事業がうまくいく確度」「堅い需要がどれだけあるのか」という点はまだまだ弱い。という事をあらためて思い知ることになった。

とはいっても、新しいことはなんでもそういうものだし、清水さんたちのやろうとしていることは、これから地球と人間にとって欠かせないし、「小さくて持続できる経済」を回すモデルにもなるはず。だから手を取り合って、うまくいくモデルを確立していかなきゃ。という使命感を勝手に感じて会場を後にしたのであります。

ちなみに会場になったリサーチパークは、文字通り公的な研究機関が集積していて広く企業支援もしていて、面白い製品や会社を紹介してた。旭川に限らないと思うけど、あんまり派手じゃないけど目を引く事業者っていろいろあるなー。商工会とともに、経営相談にも乗ってもらおうかな。

 

 

「とんこ」が旭山動物園に来た理由

旭川に住んでからは、ヒマさえあれば子どもたちを連れて行こうと心に誓った旭山動物園。年間パスポートを取得したはいいものの、誓いが徹底されていなかったので、11月2日に長男が札幌の北大病院に通っている間、幼稚園帰りの次男と長女を動物園に連れて行くことにした。冬準備を前にして、夏季開園がまもなく終了する時期だったのもあって。

動物園に行く途中、左手に山が見える。大雪山系は冬支度が進んでいた

いつもと同じ正門の無料駐車場に止めると、コンテナ(たぶん12m長)が二本置いてあった。カフェができるらしい。いまもカフェっぽいのは園内外にパッと見えるだけでも3つはあるのに、それほど需要を見込んでいるのかなあ。すごい。

年間パスで入るのは、なんとなくいい気分。移住してからまだ2回目だけど、ご近所の常連さん気分。

とりあえず外から、もぐもぐタイム中のペンギンを見て、なにやら賑わっている猛獣館のヒグマの檻へ。

こちらももぐもぐ中だった。ここで飼われているヒグマは「とんこ」といい、1999年に中頓別町で母親のそばにいた時、人間の安全のために母親は射殺された。飼育員の方は、ハナコが柵によじのぼってリンゴを力強く噛み砕く姿を見せながら、人間とクマがどうやって共存していくか、ハナコのようなクマを出さないようにはどうすればいいか、柔らかく来園者に語りかけていた。人ととんこの母親が出会わなければ、とんこが旭山に来ることもなかったのだから。

旭山動物園のコピーでよく使われるのは、「伝えるのは、命」。もぐもぐタイムだけでじゃなくて、至る所にあるポップで、動物の命や生態系を守ること、生きるとはどういうことか、人間が動物界にとってどんな脅威になっているのかを、噛み砕いて説明している。貴重な環境教育の場だなあとしみじみ思う。冬もやっぱり子どもを連れて行きたい。

帰り際、抱っこされず門の近くでふてくされる長女

里山でなんちゃって木こりお手伝い

 

突哨山(とっしょうざん)の入り口にて。道北の11月とは思えない景色

はやくも11月。まだまだ初雪の便りが届かない。そのおかげで長く紅葉が楽しめてる。

1日には近くの里山「突哨山」で、フリーの木こりの清水省吾さんを訪ねに行く。前回、10月22日にお邪魔したときは、まだ黄色くなった葉っぱがたくさん残っていたけれど、今日はもうほとんどが落ちてしまっていて、秋の深まりというか、冬が着実に近づいていることを教えてくれた。

そして、初めてのアウトドア稼働となったスズキ・キャリイ君はさっそく、4WDの威力をいかんなく発揮! 前日までの雨で粘土質の地面はおもしろいくらいぬかるんでいて、四駆じゃないと絶対に不可能な状況だった。

それにキャリイ君はすごく森にマッチしていて、写真集にできるんじゃないかと思うくらい! やっぱりまちなかじゃなくて、自然の中に置いてこそ軽トラは映える。清水さんの軽トラ(ハイゼット)もなまらカッコいい。

清水さんは、自分の持っている山に、軽トラで材を搬出しやすいようにユンぼと人力で道をつくるということで、何日間にもわたって過酷な作業を続けていた。掘れば掘るほど出てくる大量の泥の処理に悪戦苦闘して、雨の日なんか大変なことになってしまったらしいけど、大方できあがったみたい。いちばん大変な時に手伝えなくて恐縮だったけど、地面に残った木をちょこっと運ばせてもらった。

キノコのホダ木として使うカシワやミズナラを見ていて、カシワの断面に見とれる。なんか神々しい。カシワって名前は知っていたけどあんまり意識したことはなくて、こんな綺麗だったとは。

鹿のワナを見せてもらって、そのあと、ゲストハウスに置くオリジナルのスツールに使うミズナラ探しに出た。清水さんの森には100年生のミズナラがたくさん生えていて、かなり立派な太い幹がかっこいい。(この辺からスマホの電池がなくなって写真なし)。風の通り方木を守る上で大事なこと、「光の一等地」を求めて木々が競っていること、本当に伐るべき木は何かを吟味した上でじゃないと伐らないこと、どんな木が「人間にとって良い木」なのか…。こうやって森の中で直接教えてもらうことで、体に染み込んでくる感じがするなぁ。本とかで聞くのとは全く違う。

このあと、事務所みたいに清水さんが使っている拠点の小屋の近くに行き、ミズナラ(カシワだったかな?)に生えた立派なナメコのホダ木を拝見。手伝ってくれたからということで、なんと一本そのままいただく。ホダ木が動いてナメコがつぶれちゃわないように、軽トラの荷台にあるタイヤで慎重に固定して、わがアパートへ。ちょっとだけワイルドな帰宅を演出。お味噌汁にいれたけど、風味豊かで歯ごたえもあり、なまらうまい。子どもたちも「おいしい、おいしい」とパクパク食べて嬉しかったなぁ。

 

旭川大学の横田ゼミは旭川家具の将来を考えてます

ゲストハウス「旭川公園」から歩いて5分とかからない所にある私立の旭川大学は、なんどもなんどもその前を通ってるけど、なかなか構内に入る機会がなく、9月には初めて上陸した。そのあとは、地域住民に解放されている図書館へ行こうと思いつつもなかなか実現していなかった。そんな時、10月から静岡大に籍を移られた横田宏樹先生にお声かけいただき、10月30日にゼミを覗かせてもらうことに。

冒頭、学生さんたちを前に自己紹介みたいな感じでお話しする機会をいただき、移住にいたった経緯ややろうとしていること、森や家具とゲストハウスをどうつなげていくのかーについて15分くらいプレゼン。グラノーラの試作品も食べてもらい、好評をいただいた。

横田ゼミでは地域産業としての旭川家具の業界研究をしていて、メーカーや林産試験場にヒアリングしたり、森に入って自分たちで木を切り出したり、学園祭で「木育カフェ」を展開したり。いまは、北海道らしい、ある魅力的な樹種を生かして地域・林業の活性化に向けた取り組みができないか、模索をされている。

この日は木育マイスターで当麻町の地域おこし協力隊の原弘治さんも来校。原さんは家具職人出身で、横田ゼミのアドバイザーも務めておられ、学生さんとも顔なじみ。これまでの活動をどうまとめ、咀嚼して、発信していくか悩む学生さんにヒントをあげたりしていた。2コマ目は自分も微力ながらそのお手伝いを。

学生さんたちはあまり自覚しいくいかもしれないけど、横田ゼミは相当に面白いことをしているし、旭川の関係者でその成果に注目している人はかなりいる。ほんと楽しみ。ちなみにお昼は、学食でホルモンラーメン(500円)。ホルモンの量は「鬼はそと」で食べた「キムホル」に及ぶべくもなかったけど、すごくおいしい。リピートしたい。もう34半ばなのにスープまで飲み干してしまった・・・。

ちなみに下の写真は、前日にあさひかわラーメン村で食べた、有名店「青葉」のしょうゆ。大人ちっくなラーメンかな。シックというか、滋味深いというか・・・。すごいインパクトがあるわけじゃないけど、懐かしくなった時にまた食べたくなる気がする。

長沼にある、わざわざ行きたいカレー屋さん

長沼町に行ったからには、お邪魔しないといけないカレー屋さんがあるので、中村直弘さんたちのイベント「サルベージヤード古材市」が終わってから、午後3時を過ぎていたけど滑り込んだ。「shanti nivas cafe(シャンディ ニヴァース カフェ)。田園地帯を貫く道端に、ポツンと立っている古民家を改装したかわいいお店。見過ごしそうになる。

どこを切り取ってもインスタ映えしそうだけど、このロケーションは文句なしに素晴らしい。北海道に来たなーと実感できる。このランプとショップ看板だけでも嬉しくなる。

映画に出てきそうな外観のお店。わくわくしながら木製のドアを開けると、これまた北海道らしく、室内に続くドアまではちょっと距離がある。落ち着く。

日本人の舌に合うようにつくられた、オリジナルのインドカレー。いくつか好きなルーと、好きなお米を選べるのも◎。そしてめちゃんこ美味しい。カレーって普段から進んで食べることはないけど、繊細で丁寧で、それでいてあっさりしすぎない味。これはリピートしたくなるわ。

どこに座っても居心地のいい空間。座席はもちろん、トイレも。子ども用の絵本も多くて、子ども用のカラトリーもかわいくて、家族づれでぜひ行きたいお店。

厨房手前のレジまわりもかわいい。

札幌や旭川からわざわざ行きたいなー。地元の人が強烈にオススメするのも納得。

長沼町で厚真町の古材サルベージ!

ゲストハウス「旭川公園」を施工してくれるのは、yomogi8さんこと中村直弘さん。新千歳空港や札幌からほど近い、おしゃれカフェや宿のある長沼町を拠点に、道内各地で大活躍されているー。ご自宅の敷地内にある事務所は、こんな感じ。きゃわわ。送電網につながない「オフグリッド」を、ほぼ達成されている。わくわく!

その中村さんが、北海道胆振東部地震で「自分になにができるのか、すべきか」を自問され、大工さんとして、使えなくなった廃材をどうレスキュー、サルベージ(救済)するかを考えておられた。そこで仲間たちの力を集めて、「salvage yard 古材市」なるイベントを10月28日。なので札幌に泊まって、長沼まで行ってきましたよ。

厚真町の農家さんの納屋にあった古材を選んで、これまた古物の脚に固定し、オリジナルのテーブルをつくるというワークショップ。次男・陽己(はるき)も前日の木工ワークショップの経験を生かして(?)、やる気満々で磨き、インパクトを手にしてて、最高だったなぁ。

選んだのはカツラで、幅は40センチ、長さ80センチほど。今はなかなかこれほど立派なカツラはないようで、貴重なんだとか。しかも自然にできた緑色のシミのようなかわいい模様や、たくさんの虫食いもあって、どれもが「ここにしかない」個性的な表情を演出してる!

ワークショップじゃなくても、古材だけを見に来るお客さんもたくさんいて、ほんと素晴らしいイベントに参加させてもらえた幸運に感謝。これに間に合うように移住できただけでも、でっかい意味があったわ。

この日できた机、リビングに置いて毎日大切に使ってます。すごく文化レベルが上がった気がする(笑)愛着感はハンパないしで。

ところで、会場はナガヌマ町ハナレという、カフェ兼雑貨ショップの納屋を使っていたんだけど、駐車スペースは傾斜になってて前日の雨で土がぐちゃぐちゃに。マイカーのミニバン は後輪駆動(FR)で、一度停めてからぬかるみにはまって動けなくなり、新聞紙や木枝をかませても無理で、来場者の皆さん総出で、サルベージしてくださった。たぶん45分くらいはかかったかなぁ。大変に、大変に、ご迷惑をおかけしました。早く四駆を買わなければと、夫婦そろって痛感!

そしてミニバンレスキューにも率先して加わってくれたのが、前日に旭川の我が家を出た深田氏

古材市の会場を後にする深田氏

この日は中村さんに会いたいということで、来ていたのです。すごいつながりだわ。このイベントでもちょっと話したけど、この後は十勝地方の更別村にある「熱中小学校」に行くのだそう。ここにゲストハウスがあるのを十数時間前に知ったらしく、自分も24時間くらい前に知って気になっていたばっかりだったので、どこまでも気持ち悪い偶然が重なる相手です。こんごもつながっていきそうだ。

ハナレさんのコーヒーやクッキー、優しくてすんごいおいしかった。お店の方は大人気でめちゃお忙しい感じだった。

木工ワークショップからほろ酔いでススキノへ

いま住んでいる旭川市の永山地区というところには、好きな人にはたまらない「旭川デザインセンター」がある。旭川家具の工業共同組合が運営していて、自慢の商品を並べている。ここはいつも見るだけだったけど、ときどきは木工ワークショップをやっていると前回お邪魔した時に聞いて、さっそく申し込んだ。

10月27日、「アイスプロジェクト」の小助川さんによる「巣箱型の貯金箱」をつくる催しがいよいよ開催。すごく楽しみだったー。なので、この愛らしい相棒を初出動させて、デザインセンターへ急行いたしました。

瀟洒な建物にも似合うキャリイ君

机に座ると、ちょっとずつたくさんの種類の木片が置かれていく。下の写真はまだその途中だけど、なんだか映える。

今回のワークショップは、小助川さんたちの指導をうけて、この木片にヤスリがけし、ボンドで接着し、オイルを塗り、組み立てて形にするというシンプルなもの。傾斜がかった屋根部分の細長い木片は色とりどりなので、つくる人によって個性がでる。次男・陽己(はるき)を連れていったけど、予想に反して没頭してくれてびっくりやら、うれしいやら。

時間がおしてしまって小助川さんにご挨拶できなかったけど、次回もまだまだあるので、また来ようー。

お昼は、春から転勤で同じ永山(しかも歩いて行けるほどのご近所)に住んでいるご夫婦のお宅にお邪魔して、昼飲み&ランチ会。自分でお菓子とか料理とかできちゃう凄腕ままで、息子さんも我が子たちと年が近いし、もっともっとお付き合いを深めていきたいなー。

夕方には妻の運転で札幌に移動し、翌日のステキイベントに参加する準備を。北海道胆振地震の対策でできた「ふっこう割」なのか、ホテルで6000円引きのクーポンが出てて、ゲストハウスの個室よりも安かったのでやむなくホテルへ。5人で8000円台なら高くない。痛いけど。

大都会。ミニ東京だ

申し訳ないけど子どもたちは妻に任せ、自分はいそいそとススキノへ!  石川県で勤務していたころにつながった行政関係者と久々に会い、近況を報告しながら、ああでもない、こうでもないと。地元の生の声を聞けて有意義だったー。大人しく一軒目でホテルに帰って、すぐ撃沈。

移動の車中でずっと寝てしまって、寝つきが遅かった子どもたち。いつも振り回して申し訳ない

下川町で出会った深田氏がわが家でお泊まり

笑顔でわが仮住まいを後にする深田氏

10月26日。ディーゼルの普通列車でiPadを開け、自分の資金計画をチェックしてため息を出しながら、永山駅から旭川の自宅に帰った。長男・大滋が市立旭川病院にいっているときに、下川の民泊「アナグラム」でばったり出会った深田氏からメッセンジャーで連絡が入った。

前日から、この日どこを回るべきか、どこに宿をとるべきか迷っていて、「困ったら言って」と伝えておいた。

すると「困ってます笑   公園ゲストハウス、初ゲストだったりするかもしれませんが、お邪魔したいです!」

「いや、まだ更地だよ!」と返すと、

場所が違っても、ゲストハウスってオーナーの個性のかたまりみたいなものだと思うんで、同じようなものですよ笑」ときた。

なんか面白いなぁ。よく考えたら、よくわからないけど!

たぶんこうなる予感はしてたんだけど、こんな経緯があって、深田氏はわが家に泊まることになった。親族以外では初めてのお客さん。男山のお酒と、剣淵(旭川から北に行ったまち)のパンを持ってきてくれた。

積極的に子どもたちの餌食になってくれて、こちらとしては大助かり。ご飯ができる前からビールで乾杯して、みんなで仮住まい感のある安テーブルを囲んで、寝る。深田氏はリビングで、持参の寝袋でご就寝。

翌朝は、ここから車で10分くらいの里山・突哨山で木こりとして活動している清水省吾さんのところへ弟子入り(今日限り)するというので、8時すぎには出かけていった。アグレッシブでどんどん輪を広げてるなぁー。また来てねー