下戸でも足しげく通う名門酒蔵

日本酒好きなら、かなりの人が知っているであろう「男山」。「旭川公園」と同じ、旭川市の永山という地区にある。連日、アジアからの団体旅行客を乗せた大型バスが乗りつける盛況ぶり。でも地元目線でみると、ここは上質な「水汲み場」として愛されている。

なんと、ここのお酒の仕込み水にも使っている、大雪山系の伏流水が汲み放題なのです。訪日客の元気に負けまいと、地元の旭川ナンバーの乗用車も次々に押し寄せる。老若男女、焼酎「ビッグマン」の空きボトルや、ホームセンターで売ってそうな大きなポリ容器を携えて。

「この水は、大雪山連峰の雪解け水が長い年月をかけて伏流水となったもので、『延命長寿の水』として親しまれ、仕込み水にも使用しているお水です」と説明書きがある。なんだか、そそられる。

この辺りでお水というと、水道がなく、大雪山の湧き水が全戸に供給されている東川町が有名。そのきれいな水を求めてお店を構える人が多いし、フジカラーの現像所がかつて、わざわざ旭川から東川に移転したこともあるほど。でも「男山」だって、全国区のおいしいお酒に使われている水が無料で提供されて住民に親しまれているから、違った意味でおもしろいなぁ~と思うのです。

「旭川公園」ではコーヒーやオリジナルブレンド米に、ここの伏流水や、ペーパン地区の湧き水を使う予定です。なんだかワクワクするなぁ~。

ちょっと観光客目線でいうと、蔵元限定のお酒がいくつかあって、純米大吟醸なんか、なまらおいしい。7月から全道販売される、日ハム応援の日本酒缶なんかも楽しい! チャレンジングで、応援の気持ちを込めてついつい大人買いしてしまう。

毎年2月には大行列があちこちで生まれる「酒蔵開放」もある。ゲストハウスで前後の夜をゆっくり過ごして、バスでどうぞ。(お迎えもできるかもしれません)

ちなみに男山は伊丹が発祥ですよ! 大阪のみなさん。ちなみに「旭川公園」管理人の松本は学生時代、恵比寿の立ち飲み屋で週に2回くらい「男山」を飲んでました。