「熱海」って聞くと、衰退の象徴、っていうイメージがあった。旅行の形が変わったことに対応できなかった残念なところ、という風に。なのになのに、浜松に転勤してからというもの、熱海がにぎわってる、若い人が来てるという明るいニュースばかり見るようになったことになった。
あれ、いつの間に?
これまで興味をもってストーリーをふかく調べることもしなかったけど、今は違う。めっちゃ知りたいんです熱海。
そう、有名なゲストハウス「MARUYA」があり、エリアリノベーション(※)がうまくいっている街だから!
ゲストハウスで起業しようというのに、わが静岡の事例を知らずして、先には進めないもんね。
そんな時に、これまた最高のタイミングというか、自分のためにあるような投稿に接した。リクルート出身で瀬戸市役所時代にお世話になったコンサルタントの柴田朋子さんのFacebookで、「熱海の奇跡」(市来広一郎著、東洋経済新報社)が紹介されてた。なのでさっそく読んでみた。
主なメモ内容と、自分の計画に照らして心に刺さったポイントは以下の通りであります。
★ 「大きなビジョンと小さな一歩」 →志高くとも、まずは持続可能な範囲で。お金に向き合う訓練をせねば
★ 自分たちの暮らしは自分たちでつくる、自分たちの街も自分たちでつくる→できる範囲でつくっていくために、新聞社を辞めて北の大地に逃避行するんだから
★住民みずからが生活を楽しめるようになることで内需が拡大し、外から遊びに来る人が増えて外貨を獲得する→ローカルな暮らしを体験してもらうゲストハウスにするので、地域の人が楽しく寄れる場をつくりたい。時間をかけて、ていねいに
★街としてのペルソナ(最重視するターゲット層)=クリエイティブな30代に選ばれる街→こちらのペルソナは、関東在住の20〜30代女性。車を持たず、新しいライフスタイル、丁寧に暮らしを模索すると。東日本大震災で価値観が揺らいだ。雑誌「&Premium」や「nice things」を愛読している。
★地方の文化やライフスタイルで稼ぐことが新たな地方の観光だ(木下斉さん)→もう間違いない。あらためて意識してこ
★お客さんを集める重要な要素は、街そのものの魅力、街を知るという体験→ほんとこれ。くどいくらい噛みしめよ
★大島芳彦さん「あなたでなければ、ここでなければ、いまでなければ、という事業を生み出そう」→はい。そうします
★このゲストハウスに宿泊すると、自然に街に出かけ、街との接点ができるようにしています→同じこと考えてます
★「やってから謝りに行く」戦術。事前にすべての方の合意形成をしてから始めていては、いつまで経っても何も変えられない。実際にやってみないと意義はなかなか理解してもらえない。継続すると変化は起き始める→ここ、すごく気になってた。今後重点的に勉強したいところ。どうやれば思いや考えが伝わるか、どこまでどんな形で合意を形成するか
★自ら仕事や暮らしをつくっていく人=クリエイティブな人。カフェもゲストハウスもクリエイティブな30代に選ばれる街をつくるビジョンを実現する手段→大きなビジョンと、それにつながる各事業の位置付け、ちゃんと全体図を整理せねば
★女性の意見や感じ方をよく知って、意見を取り入れていくことは、新しい仕事や暮らしをつくっていくうえで不可欠。女性には、新しいものに素早く反応する傾向がある。生活を楽しむことに関しては、女性のほうがどん欲。→200%同意。
★これからは女性や若者、他地域から来た人や外国人など年代、性別、国籍などを問わず、多様な人たちが関わり、ゆるやかにつながり共につくりあげてこと、磨かれていく→ゆるやかに小さくつなり、気づいたら大きくなってるってのが、今。
★起業家と地元の人々は経験や考え方に差異があり、すんなりとコミュニケーションがとれないことも多々。でもその間に立って翻訳したり調整したりする役割があれば、信頼関係を築くことがもっと容易になる→やはり皆さん同じ苦労を経験するんだな・・・。自治会長さん以外に、いまいち思いつかない。
★宿を街に点在させてネットワークにつなぎ、多様な滞在の仕方を生み出そう。街全体が宿のような感覚で泊まれる街をつくろう→実は空き地を使った〝公園〟づくりだけではなくて、発展させる将来展望もあり。だから、移動可能なコンテナハウスやタイニーハウスが欠かせぬ
★自分や周りの誰かを犠牲にして取り組むことは、結局のところ、良い結果をもたらさない。街を変えることには時間がかかります。だからこそ、楽しく続けていくことが大事です。そのためには、稼ぐことに向き合うことが大事→身に染みる。街を変えることとか、課題解決が先に来たわけじゃないけど、自分たち家族の暮らしも見せていくというか、楽しく暮らすことがまず前提にないと、誰も楽しめないだろうと思ってる
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