旭川大高校、わが甲子園へようこそ!

「LANDMADE」をお暇した後は、辻本くんに大丸神戸店まで送ってもらって、家族と合流と相成りました。ただ、待ち合わせ場所は、5階のおもちゃ売り場。めっちゃ嫌な予感・・・。この後、甲子園に急がなあかんのに。

エスカレーターで上がり、子どもや母、妹、妻・茜を探す。あー、いたいた、次男・陽己(はるき)はプラレールの前に陣取って、動こうとしない。

帰ろうと促すも、当然のように全力で拒否。「買わないなんて、そんなこと絶対にないーーーー」と絶叫し、のたうち回り、フロア内を走り回る。店員さんは笑顔を浮かべていたけど、他のお客さんはドン引き。あまりにも分かりやすい態度に笑ってしまい、下のように写真を撮っていたら、本人が「写真撮ってる場合じゃない! 消して!」とスマホをもぎ取られた。

大人たちは順番に引っぱたかれながらも、強引に拘束して高速でエスカレーターを降りる。一階で二手に分かれ、甲子園に連れて行こうとすると、陽己は今度、「ママがいいーーー」とだみ声を瀟洒な化粧品売り場を轟かせたので、いたたまれなくなって、ダッシュ抱っこで店外へ。誘拐しているみたいな気分だった。

阪神電車の元町駅まで汗だくになってたどり着き、「梅田でプラレール見れるかも」と甘言を弄すれば、なんとか車内に乗り込んでくれ、ひっくひっく言いながら1分ほどで撃沈。こちらの勝利!

甲子園駅につくと、すでにホームはすごい熱気! いざ球場へ。もう10年以上来てない。「夏の高校野球見ながらめちゃ高い生ビールを飲む」という、社会人が全員抱くはずの夢がやっと実現できると思うと、武者震い。

お目当ては6日第四試合の、旭川大(北北海道)―佐久長聖(長野)。当然のことではありますが、旭川の応援団がいる、一塁側のアルプス席へ。800円×3人分で、けっこう高い。ちなみにビール@700円×2本、かき氷@350円×2杯。プラレールどころの出費じゃないな~。

帰りの新幹線の関係で試合は3回までしか見れなかったけど、すっかりエセ旭川市民の気分になって、点を入れた時には長男・大滋(たいし)と一緒に手を叩いて発狂。あぁ、オープンエアの球場で見る野球って、やっぱり最高。ドームはどうも無理だわ。

旭川大高校の部員たち。こちらも応援グッズ買いました

この後、春夏の高校野球で初めてタイブレークに突入し、旭川大は惜敗。でも活躍を目の前で見られたし、甲子園のある西宮で生まれ育った一人として、これからの地元になる旭川の球児たちが、はるばるこの地で汗を流してくれたことを思うと、なんかジーンときた。

選手や学校関係者の皆さん、異次元の暑さのなかお疲れさまでした!フェイスブックで「いい試合だったね」とコメントをもらって、自分のことのように嬉しかったー。応援グッズは大事に持っておこう。

8月5日の中日春秋(中日新聞一面コラム)に、高校野球の開幕に合わせた記事があった。プレーに目が離せないのは、圧倒的に多い敗者を慰めたい思いからではないかとした上で、

ひょっとして慰めているのはグラウンドで嗚咽(おえつ)する球児だけではなく、過去のわれわれ自身か。夢はかないにくく努力は必ずしも報われない。それを思い知らされた大人は夢という白球をひたむきに追いかけ、希望というバットを信じて強振する球児にかつての自分を重ねる。白球に手が届かず、バットがむなしく空を切ったとき、若者のその痛みと、大人になったわれわれ自身の過去の夢に泣く

とあった。まぁそんな大げさに考えてるわけじゃないけど、やっぱり必死だった高校生のころの自分と重ね合わせてる部分は間違いなくあるわ。高校時代の経験が、旭川移住&ゲストハウス計画につながっているから、よけいに感慨深くなるってもんだよねー。

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