「かつての公園」を、まだまだ諦めきれない

なんで土地を手に入れるのが難しいんだろう。
せっかく壁に直面しているので、ちょっと考えてみた。
たぶん理由は2つある。

①売りに出されていない地面を買おうとしてるから。
②だって土地は「人」が関わるものだから

①は文字通り。所有者の割り出し、譲ってくれるかの意思確認、値段交渉・・・。ぜんぶ素人が、一人でやらないといけない。

なので②について思うところを。

5月アタマの時点では、旭川のゲストハウス候補地に目を付けた区画の角地は、そんな苦労せず買えるんじゃ?と甘く考えていた。
地元の不動産屋さんに聞いても、ここは「売りに出しても売れないから」という理由で、売りに出る土地がそもそも少ないんだとか。
なんで安いのかは知らない。素敵な場所なので、こっちにしてみればラッキーでしかない。

でも安いから、高いから、長年使われていないから、というポイントでしか考えてなかった。
「土地はいろいろあるぞー」と言われ、デリケートだと知ったかぶりをしていても、開拓使が置かれてまだ150年の北海道だし、なんとかなる気がしてた。

ところがどっこい。
そんなもんじゃないってことに気付くのに、2ヶ月かかってしまったわ。

角地の1つを不動産屋さんに当たってもらったところ、はじめは親族の方から「売る方向で」とお話しがあったが、その後は連絡がつかなくなった
所有者は施設に入っていらっしゃる、高齢の方。業者さんと同様に、「親族の中でまとまらなかったのでは」、と推測している。
まあよくある話だし、引っかき回すのは本意ではなかったし。すぐ、次に進めた。

そして、もう一つの角地の経緯については、直前のブログの通り
所有者一人の考えだけでは、いかんともしがたいっていうケースに、またもや直面するなんて。

当たり前だけど、土地は買った人がいて、使う人が複数に及び、相続もされる。時間がたつほどに、関係する人が増えてくる。
売りに出されていない土地が簡単に手に入ると思ったのが、甘かった。

その反面、、所有者をなんとか辿れただけでもマシな方なかーと思う。

空き家問題はけっこうクローズアップされているけど、土地についても同じ問題がある。
所有者不明の土地がこれから、どんどん社会問題化していく。
地方からの人口流出、高齢化、人口減少。こんな、言い尽くされた状況が、所有者の把握を難しくしている。

6月上旬には、知事の判断で10年間は公益目的の使用や、取得手続きの簡素化ができる特措法が成立した。
「土地放棄制度」や、戸籍と登記簿との連動を検討する方針も打ち出された。
土地問題に後手後手だった国も、ようやく重い腰を上げないといけない状況に追い込まれたってことだろうなー。

でも、だからこそ余計に、この区画にこだわりたい。

所有者が本当に不明なら(特措法は別にすると)お手上げだけど、ここは違う。
未活用だった土地を使って、町内会が「ちびっこ広場」なる公園をつくっていた歴史がある。
子どもの声が響いていた、地域の記憶が詰まっている場所。そこにまた〝公園〟をつくれたら、文句なしに素敵でしょ!

この区画は、ホント雰囲気がしっくりくる。
ドラえもんに出てくるような、土管が似合う空き地。
そこに子どものハートと脳みそをくすぐるような、地元の材を使った遊び道具を添えたい。
おじいちゃんが散歩ついでに立ち寄って、座ってコーヒーを飲んで。
週末は時々、ママたちが、暮らしを豊かにするワークショップを楽しみにきて。

そんな〝公園〟があったらいい。そんでもって、その管理棟で暮らしたい。

ベースとなってるイメージは、実は千葉市にありまして。
「HELLO! GARDEN」というプロジェクト。
角地の空き地で、「小さな屋外喫茶」や、小さな農園「実験ガーデン」、「日替わり本棚」などを展開してる。
小屋(タイニーハウス)を使った「映画館」もある。
一度現地を見に行ったけど、雰囲気、色使い(自分が学生時代「イエロー」と言われてたので、黄色は欠かせない)ともに、まさにドンピシャすぎてびっくり。

千葉市にある「HELLO! GARDEN」で使われている空き地。子どもは自然と走り出す

旭川の公園ゲストハウスでも、コーヒーとか焼き菓子、極小農園は必須。
読書や宿題ができる机も並べたい。
冬は「かまくら」か雪室になる、木製ジャングルジムを置きたい。
大雪山の伏流水を汲む井戸と、その隣には薪を使ったキャンプファイヤーを・・・。

あかん、また妄想だけが膨らんできた。
まずは土地をしっかり固めないと。うん。

今週末もしっかり感じてこよ。

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