(つづき)
商店街をぐるっと見てから、鳥取駅に戻って普通列車に乗り込む。目指すは高藤宏夫さんが作業していた浜村温泉。ご本人は用ができてすでに現場を離れたけど、「パーリー建築」さんがいると聞いては、行かないなんてあり得ない。
まずは腹ごしらえ。駅から歩いて10分くらいの自動車屋さん「ホット・エアー」がラーメン屋をやってると高藤さんに教えてもらい、直行。インパクトある外観!
味も負けずにインパクトある。「贅沢極み塩」1000円。鹿野地鶏のアブラとかを使ったスープで勝負してる。鳥取豚レアチャーシューも激ウマ。噛んで噛んで幸せ。すごいこだわりと完成度、自信。こんな自動車屋やん見たことない。
当然の義務として完飲して、罪滅ぼしとばかりに歩く、歩く。とりあえず日本海に向かって。
国道9号にでると、鳥取らしい河口の風景が広がっていた。
国道を、教えられた地点にむかって歩くも、これといった建物は見当たらず。ボロボロの製材所が道路脇の下がったところにあったので、入って尋ねることにした。入り口を入って、「すみませーん」と声をかけたら、あぁ、パーリー建築さんっぽい方を発見して、あーここか!と。挨拶したら、「あー、聞いてます」と。
この方が、宮原翔太郎さんであられます(写真左)。
パーリー建築さんとは何者か? 全国各地を渡り歩き、空き家に住み着いて、近くの住民や施主と一緒につくりあげる建築集団。歌いながら、パーティーするように。この界隈ではすごい有名な方々です。これからの建築のあり方を旅しながら模索しているんです。
きょうは宮原さんと、この日に高藤さんの紹介で初めて会ったという、保木本弘生さんがいらっしゃった。音楽をかけて現場作業中。このどデカイ製材所をフェスのライブ会場にするらしい。えー、来てみたい。
せっかくなのでとコーヒーブレイク。外の風に当たりながら製材所で木のにおいをかいで。上の世代はどうバトンをつないでいくか考えてほしいなーとか、なんとなく社会をよくするために生きることとか、次の世代にどういう視線を向けるかとか、暮らし方の選択肢とか、いろんな話をしたなー。ぜひ旭川にもいらしてほしい。
2時間以上も滞在してしまい(すみません)、作業時間は終了。そのまま宮原さんたちが根城にしている喫茶「ミラクル」に案内してもらった。
元美容室とスナックで、自分たちで常に改良を重ねてつくった、めちゃおもしろい空間。つねにフルで営業できるわけじゃないけど、地域の人や子どもが集まるにはもってこいだなー。パッと見たら良い意味でカオスなところがあるけど、それが落ち着きにつながってるんだから摩訶不思議。この2階に住み着いてるらしい。
パーリー建築すごい。生きる力がすごい。財布を保木本さんの車に置いてきたのでパー建Tシャツ買えなかった。。。
みんなと握手を交わし、保木本さんのインプレッサに乗せてもらって、今宵の宿がある方へー。ひとり旅は最高だわー
(山陰の旅はまだまだ続く)