タルマーリーに会いにいく

(つづき)

鳥取駅にバスで着いてすぐにレンタカーのリサーチを開始。ちょうど郡家(こおげ)駅からのバスで、降りる時に「キャルレンタカー」という言葉を聞いていたので、どうせ大手は高いし、ここを探してみた。

強雨の中、たどり着いたのはここ。予想通り、ガソリンスタンドの中だった。

運良く小型車(マーチくん)が空いていると電話で確認していたので、スムーズに手続きをしてくれた。免責保証は高いけど、入らずにしておいて、24時間で3700円くらい(はっきりし覚えておらず。4000円は切っていた)。

ナビに、パンやビール、発酵で有名な「タルマーリー」(https://www.talmary.com/about-us)の電話番号を入力して、さっそく出発。途中、鳥取道が大雨で急きょ部分的に通行止めになっていて、迂回する時に道に迷ったけど、1時間ちょっとで到着。 すごい。列車移動だと、隼駅から3時間はかかってたのに。人口の少ない山あいに複雑な路線図が敷かれていて、移動の効率が悪いので、車の威力を身をもって痛感する。

小学校の隣にあって、保育園をリノベーションした施設。それっぽい雰囲気が随所に。イートインのカフェはセミセルフで、注文してお金を払ってから席に運ばれるのを待つスタイル。それまでの間、飲食スペースの周りを見学。

オーダーしたのはイノシシ肉のハンバーガーとコーヒー。

パンは表面がパリッとして中は柔らかすぎないフンワリさで絶妙! 風味も豊かで。ほんのり広がる甘み。パンとか白米とか、毎日食べるものがおいしい、噛みたくなるっていうのは幸せなことなんだと思い知る。イノシシ肉は臭みがなくて、食感は弾力がありすぎずジューシーさも感じられる。「こんなにおいしいものだっけ」と、これまた幸せになる。

タルマーリーの渡邉夫妻は、福島の原発事故を契機に「水」を求めて千葉県から岡山県に移り、野生酵母だけで発酵させるクラフトビールをつくるために、ここ智頭町に移住された。レジでお土産のパンをしこたま買い、旦那さんが書かれた「田舎のパン屋が見つけた腐る経済」の文庫版を購入。発酵とはなんぞや、腐る経済とはなんぞや、地域内循環の真髄はなにか。いまの「人生最後の夏休み」の課題図書として勉強しよう!

と息巻いたものの店を出てから30分くらいして、ビールを買い忘れたことに気づいて動揺する羽目に。。。

(山陰の旅はまだまだ続く)

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