「1番地」まで、あとちょっと

予定地に立った「1」を示す(?)標

5月15日と21日、司法書士や地権者さんと面談して、3筆の土地を購入させてもらい、所有権移転をしてもらった。これで、文字通り地盤が整った。一安心といえば一安心だけど、融資の関係で自己資金で先に土地を取得することになったので、口座残高はすでに危険水域になって冷や汗・・・!

21日の朝には地盤調査も入った

これで順調に進むかと思いきや、やっぱりそんなもんじゃないんだと痛感させられることがあった。

17日(金)に旭川公園のメンバーから連絡があり、「建築当局から、『ロフトは面積に含まれず、収納扱いになる』という指摘があった」。

ロフトというのは、タイニーハウス(宿泊棟)の3人用の棟で、計画していたもの。ここも立派な滞在空間であるという前提で、旅館業法で定められている面積要件(1人当たり3.3㎡の客室面積)をクリアできると踏んでいた。というか、建築当局や保健所との事前の協議でその話で進んでいた。

ところが、建築基準法で「収納」となることがこの段階になって分かり、旅館業法で「客室面積」に算入できない疑いが強まってしまった。急きょ17日に保健所に行って相談。前例のないことなのですぐ答えがでず、週末を挟んで21日(火)に回答がきた。保健所さんは事例を調べたりして手を尽くしてくれたけど、やはりダメだった。3人分の面積要件を満たせないことになり、建物を大きくすると新規で申請が必要で、膨大な時間とお金がかかう。

この週末、3人の定員が確保できなかったことを想定して、チームのメンバーで話し合った。大工の中村直弘さんが作る予定だった新規タイニーハウスをモデルとして置かせてもらって定員を増やそうか、取得した土地の一部を「内部分筆」して、時間差で工事を進めようか・・・。などなど。

困ったときに旭川公園メンバーは、どんどんアイデアを出してくれる。これまでも何度もそうで、ほんと最強の布陣だわ。仕事とはいいながら、他人のプロジェクトを本気で楽しみ、自分ごととして昼夜を問わず知恵を絞ってくれるなんて・・・。といつも、施主ながらびっくりする。

自分としても、保健所や消防で確認したり、日本政策金融公庫に相談したりしながら、ああでもない、こうでもないと悩みに悩んだ。その結果、3人用タイニーハウスの定員を2人に減らし、全体の定員を6人にすることに決めた。

計画の数字上はマックス7人収容が6人になるので、事業として、とっても厳しいものになる。でも小さく始めて、じっくり丁寧に育てていくのがベストだと判断。焦って取り繕っても、いいクオリティのものはできないと考えた。

さぁこれで、建築確認(建築基準法)と旅館業法のクリアは間違いないものになった。あとは認可を待つだけ。丁寧に準備してきたつもりでも、いざ実行となるといろんなことが出てくるんだなぁと思い知ったわ。これからもどんどん、予想外の困難を楽しんでいこう。追い込まれないと、アイデアは出てこないから。

21日は地盤調査も入った。着工まで、あと少し。