楽しくないけど、すごい。それが東海道新幹線

ここんとこ、東海道新幹線がすごいことになっているらしい。

2018年3月、浜松駅にて。あした8月11日からは、帰省ラッシュで別の意味ですごいことになってるんだろなー

8月10日付の日経新聞・地域経済面(静岡)によると、10日に東海道新幹線の運転本数が過去最多を更新する。

運転本数は年を追うごとに増えていて、例年、お盆の時期に記録を塗り替えているそうな。知らなかったー

JR東海は、国鉄からドル箱を引き継いだ経緯とか、在来線(ローカル)軽視との批判から、やっかみをよく言われる。社員さんにその話をすると、真剣に反論されたりするけど、やっぱり画一的で多様性がないし、ビジネスライクでワクワクしないし、新幹線ありきで在来との格差がひどい・・・。会社ごとに顧客層が違うのは当然ながら、鉄道好きの端くれとしては、JR各社の中で、東海は申し訳ないけど断トツにおもしろくない。

でも、すごい。間違いなくすごい。

(ちょっと提灯っぽい)この記事をなぞるようで恐縮ながら、現状これだけ過密なダイヤを設定しながら、本数を増やしていくなんて人間業と思えない。

記事ではグループ会社がセンサー付きほうきを開発して清掃時間を短縮し、余裕をつくるための新大阪駅を工事し、新しい「N700A」を投入したなどと紹介されてる。ゲストハウス経営(予定)者からは想像もつかないほどの、天文学的な額の投資をして、日本で随一の需要を日夜支えている。

事故なく、トラブルなく、遅延なくの毎日を重ねる。夜の間に必死の保守点検作業をこなす。そしてわずかなカイゼンの余地を見つけて、すぐ実行する。国鉄から国内最大の遺産を引き継いだ幸運があったとしても、この企業努力はすさまじいと思う。必要ないと思ってるけど、リニアもつくってる!

こんなこと、JR北海道にできるかしら・・・。この違いは何?環境がマインドをつくるのか、マインドが環境を引き寄せるのか分からないけど、JR東海の経営の結果が世界に誇るべきものだというのは間違いないでしょう。

お客さんからは見えないところで、地味な当たり前のことを続ける。しかも工夫を重ねて、何十年も。これってめちゃくちゃすごいこと。有り体に言えば、変革・挑戦の積み重ねが伝統・安定につながってる、ということかしら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です