物々交換に勝る豊かさを、想像してみたら

新型コロナのドタバタで、お金ってなんだろうと考える時間が増えた。人と人が会いづらいので、お金も回らなくなる。でもお金は生きていくために必要で。じゃあ、お金によらない価値ってなんだろう、とか。お金がなくても生きていくには、どうしたらいいのか、自分で食べ物をつくるしかないなぁ、とかとか。

いろいろ考えて思い出したのは、お金を回さなくても「楽しく」やりくりする方法としての物々交換。北海道に来て1年半。本州にいるときより圧倒的に多くなったのは、貰い物の多さ。ご近所さん、知り合い、遠方の方々・・・。いろんな人からいろんな物をいただく。もちろん松本家への激励というのもあったけど、野菜とかお米とか、地元でできたものをたくさんお裾分けいただく。払うお金がなくなって、食べ物さえあれば、生きていける。それに(ここ大事)はっきり言って、めっちゃ楽しい。

こないだ、5月24日なんてすごかった。

田植えで自分(松本浩司)は不在だったけれど、車で30分以上離れたところに住む、お世話になっている公務員のお知り合いが、大量のホタテの稚貝を誰もいないゲストハウスに届けてくださった。旭川家具のメーカーの社長さんが、タラの芽やウドを妻に託してくれた。妻は、近くの農家さんから大量の葉物をいただいてきた。田植え先の農家さんで松本はこれまた大量のアスパラをもらった。

あまりにホタテが大量だったので、嬉しい悲鳴につき、ご近所さん3軒にお分けすることに。いつもいただく一方なので、少しでもお返し(いただきものだけどw)できてスッキリ。「あ、物々交換できてる!」と、後になって気付いた。

5月10日には、こんなこともあったなー。田植えのお手伝いをしている農家さんは、デザイナーでもあるので、こちらがデザインをお願いしていて、その代金を支払った。と同時に、田植えのお給料もいただいた。それがなんと、まったくの同額でありまして。これも後で気付いて、「物々交換みたいでいいですね~」と思わずメッセージ。

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お金のやり取りはゼロだけど、モノとモノ、サービスとサービスで交換するのって、ワクワクほっこりする。月並みだけど、人と人の思いを介しているから、ご縁があるからこそなので、満足度がめちゃ高いんだと思う。うん、違いない。

そしてできれば、自分たちで何か―できれば食べるもの―をつくりたい。そう思っている時に、ポンと土地を貸してもらえることになったので、「公園ファーム」(https://www.facebook.com/maiko.sawai/posts/2882582465193038)始めることにしました。みんなでごちゃ混ぜになって耕して、宿泊者も一緒になって収穫の喜びをシェアできそう~。これも物々交換。ここではお金を介さない、思いと作物だけが循環するようにしていきますので、どうぞお楽しみに!!

夏ごろかしら、たわわに実ったトウキビやパプリカ、トマト、エダマメたちを思い浮かべていたら、やっぱり物々交換に勝るものはなさそうで。