同級生はいいもんだ

祖母の家を後にして、家族を置いて1人だけ別行動させてもらうことに。JRの三宮駅で降りて、そごう隣のビル「神戸国際会館」地下二階へ急いだ。

創業70年弱の「千代田繊維工業」(加古川市)が展開する、「千代治のくつ下」のお店を訪ねるのが目的。大学のゼミで一緒だった長谷川くんが、何年か前、後を継ぐために地元に戻って頑張っている。帰省した時や加古川の近くに行ったら会おうと思ってたけど、こんな便利な一等地にあるならと、当日思い立ってお邪魔してきた。

10分くらいしか見れなかったので詳しく語れる材料がないけど、女性向けがほとんど。ビビットな配色でシャープなやつから、ベージュ系のふわふわ系まで、色づかいやデザインは多彩な感じ。 おっ!と思ったのが、冷えを取り、デトックスにもなるという「おやすみソックス」。シルクを使っていて、肌によくて、デトックスにもいいらしい。なんか、良さそう。なのでいくつかいただいてきた。今度ゆっくりお邪魔して、レディースだけど、緑色のコットンベストを手に入れたい。

神戸新聞によると、加古川は明治時代からの全国的な靴下産地。ただバブル崩壊後は大手の生産拠点がアジアに移り、千代田さんも売り上げが急落した。三代目社長(長谷川くんのお父上)の奥さまがネット販売に活路を見いだし、自社ブランド立ち上げにつなげたらしい!そして2017年3月に初の常設の直営店(ここ)を実現させたしい! すごい。

ここ、神戸らしい上質な商品に贈られる「神戸セレクション」(2013年)にも選ばれているらしい。特徴ある目玉商品もいろいろ出されてる。どんどん大きくなってほしいー。

この後は摂津本山というJRの駅に移動して、中学・高校の時の同級生と飲み会。

乗り換えの電車を待つ、住吉駅のホームにて

それぞれの仕事のことをひとしきり話した後は、移住&ゲストハウス、AI、経営、工場勤務、ネット取り次ぎ業界のいま、人材開発・・・と、テーマ別のトークセッションが尽きず。なんか、みんな大人になったなあとしみじみ。15年前はバカ話しかしてなかったのに。 CAとして活躍する十河さん、車好きの同志で野望を抱いて転職を控えた辻本くん、神戸で人気の「グラノーラジャーニー」(こちらも神戸セレクション)をやっている敏腕経営者の西村くん、忙しいところありがとー。

ある1人から、若手との接し方について金言が。「どんだけどうしようもない相手だと思っても、理解しようという姿勢でじっくり聞く」「この人が言うなら、と思ってもらえるように人間的な魅力を高めるのが大事」「誰にでも大切にしたい価値観があって、それを見つけ出して導けるといい」・・・。

うーん、これは決定的に自分に欠けている。理解を超えた年下の相手と接すると、「ああ、違う星の人だ」と思って、理解することを自ら拒絶しちゃってる。できる限りアンガーマネジメントして、実践してみようかしら。

そして西村くんからは、お付き合いのある素敵なコーヒーマイスターがいるとの耳寄りの情報が。次の日(6日)、さっそく会いにいく段取りをしてくれた。このスピード感が好き。同級生はいいもんだ。中学時代の恩師が、「今いる友達を大事にせよ。利害関係のない間柄の貴重さは、いずれ分かるから」と言っていたのを思い出した夜。       (つづく)

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