夢とコンテナハウスは、貨物列車に載せて。

静岡のヒトヤ堂さんをお暇した後は、JRの各駅停車に乗って八王子へ向かう。熱海、小田原、町田、八王子と4回乗り換えて、高尾駅に4時間かけてたどり着いた。

タクシーを覚悟したけど運よくバスが目的地の近くまで通ってたので、駅前のおいしくないとろろそば(850円)をすすり、西東京バスに乗り込んだ。

目的地は、コンテナハウスを扱う「IRON HOUSE TETSUYA」さん。モデルハウスをここ八王子に置いていて、何ヶ月も前に一度お邪魔して、連絡を取り合ってた。今日は、打ち合わせらしい初の打ち合わせ。

モデルハウス。自分はかわいい系にします

コンテナといっても、中古の海上輸送コンテナを使うのではなく、新造の建築用コンテナを使う。前者は信じられないくらい安くできるけど、業者によっては「あれは建築確認申請がとれないからダメだ」というところもある。(もちろん、扱っているところは反論していて、いろんな見解がある。自治体によってもまちまちで、グレーなところも・・・) ただ、住宅を業務にも使うので法的なクリアや耐久性、信頼性を考えて、知識が豊富でおもしろいことが大好きな、この会社にお願いしようかと思っているところでして。

ここのバイク好き社長さんがものすごいアイデアマンで、北海道の気候、建築条件、業界の事情ととにかく、めちゃくちゃ詳しい。経営にも明るい。コンテナは船で運ぶ方が高いから、貨物列車で青函トンネルをくぐろう、と言ってくれて「それ、めっちゃ面白いですね」と思わず声が大きくなった。

当初は「小さな家」としてちっさいコンテナハウスで1100万円くらいで収めたいなーと考えていたけど、狭すぎると動線がきつくなるし、ゲストの受け付けやワークショップ機能、保健所の許可がおりるキッチンとか、もろもろ見直すと、写真のような家にしようと思い至るようになった。

コンテナの数を増やしすぎるとコストが嵩むので、コンテナ間を構造材でつなぎ合わせる工法でどうかと目論んでた。でも二階建てにするといろんな問題があり、断熱性もその部分は失われるということで、結果的に安上がりにならないとサジェスチョンを受けた。2000万円どころではなくなる可能性が出てきた。もう卒倒しそうだったわ。

とぼとぼと帰り道、あれやこれや考えた。住宅プランは考え直さないといけないのはもちろん、初期投資の全体額をどう管理するか、収支計画にどう反映させるか、ちゃんと返済できるのか・・・。頭の中がグルグルして、久々にネガティブに。酷暑と、JR横浜線の20分遅延、大混雑、新幹線乗り遅れも重なって、こだま車内では放心状態に。現実は思い通りにいかないよなーと当たり前のことを噛みしめる。

帰宅すると2日ぶりの家族がいて、頭は平常モードに緩んだ。ご飯を食べて妻と相談しながら、うーんうーんとプランを考えなおす。そこで出てきたのがこのアイデア。これなら1500万円くらいでできそう。

とりあえず、ゲスト用の小屋(タイニーハウス)を含めた公園全体のランドスケープが出てきてから、具体的な相談や基本設計に入るけど、1500万円以内におさえて、将来に利益をもたらすところへ重点投資したい。

自分の家が青函トンネルをくぐっていくところを追跡して動画に収めたい! 旭川・永山地区のゲストハウス予定地近くには、貨物ターミナルや流通団地があって、インダストリーな雰囲気がいいなとは思ってたけど、まさか自分のコンテナハウスのために活躍することになるとは。楽しみー

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