アサヒカワライドと田子兵衛で美酒に酔う

(つづき)

北海道庁の創業ビジネスグランプリで幕を開けた2日泊3日の旭川滞在。プレゼンが終わって一安心して、旭川で実は初体験するゲストハウス「アサヒカワライド」 へ。緊張の余韻からか、気温は12度と低めだけど、空気がちょうどいいくらいに気持ち良い。

旭川駅から続く、日本初の歩行者専用道路・買物公園通りをひたすら北にいった、静かな場所に建つ。一階のハンコ屋が目印。ドアを開けると、自転車が飛び込んできて、さっそく「らしさ」が感じられる。

オーナーは旭川市の地域おこし協力隊の杉浦哲也さん。 愛知県碧南市の出身で、同庁職員とかを経験され、山やウインタースポーツが好きで旭川に。北海道歴はめちゃんこ長くて、いまも縦走とかアグレッシブに動き回っていらっしゃる。憧れる。生まれて初めてスノーボードをしたのが北海道・名寄だった自分としては、そのうちウィンタースポーツか大雪山系の登山をやってみたい。ここの自然はすごいんですよ! と人に言えるようになるためにも。

ということで、サイクリグとかスキー、ボードとか登山といったアウトドアやスポーツを楽しむ人の基地になってる宿です。それと、旭川に住みたいと思う人を増やすミッションもあり、移住を促進の拠点でもある。今年開業したばかり!

フロントの近くにはスノーボードっぽいスポーツウェアとかが置いてあって、また「らしさ」を感じる。

移住情報が載ったパンフレットとかもたくさん。

部屋はドミトリーのみで、この日泊まったのは男女相部屋で3000円代半ば。他の部屋の気配を感じにくいので、けっこう楽チン。規模感はちょうどいいかも。

ドミトリーの室内。8人泊まれる部屋

この日のお客さんは、道内の各地を回っている外国人と、日本人の女性がいらっしゃった。地震を受けてキャンセルがすごいらしく、特に海外では「北海道全体がダメ」っていうイメージが蔓延してるみたい。いろんなとこで、観光・宿泊の深刻なダメージがあるんだと耳にする。

共用キッチンのカウンター部分にはかわいいスツールがあって、開放的な共用スペースにテーブル・イスや、観光情報が置いてある。

 

看板猫の「たま」。出勤中

杉浦さんによると、近くに、知る人ぞ知る塩らーめんの名店があるらしい。めちゃ行きたくなったけど、今夜は1つの節目でパアッと飲まないといけなかったので、ある居酒屋に。横浜のグルメマスターである東京本社の清水センパイから「俺はこの店のために旭川に行く」と聞き、前に赤坂でお会いした時に即座にメモしておいた。その名は「田子兵衛」。

二階の入り口に続く階段がいい! ぜったい、帰りにコケてる人いる。

店内に入ると、元気な声の女性がフロアに、カウンターの向こうには大将らしきオヤジさんがいる。常連さんとの距離感がまた、いい。めちゃ個人的な話をしていても、一見の客のこちらにも気配りをして、話しかけてくれる。うれしい。

で、料理はというと。サケのルイベ、北海ボタンエビの刺身、生ラムの特製ジンギスカン、そして最後に若鶏の塩ザンギ(唐揚げ)!

一番ショッキングにおいしかったのは、文句なしにジンギスカン。肉は適度な柔らかさで、噛めば噛むほど、甘みを感じる。野菜とタレとの相性がサイコー。けっこうな量を食べてもしんどくならない旨さ。これまでの羊系でナンバーワンにおいしい。

ただ、ザンギも負けてない。プリプリした肉に、絶妙な塩味、サクサクの衣。魂こもってるな!って感じの唐揚げ。本気の唐揚げ。ただものすごい量で、終盤にはオーダーしすぎを反省。でもフロアのお姉さんの「すごい頼まれてるなって思ってましたけど、すごいですね最後までいきましたね!」と温かいお言葉(笑)。オヤジさんも「うちのザンギ、すごいでしょ」とにんまり。

これまで食べた中で一番うまいジンギスカン。甘みと、肉の旨味と。絶妙
北海ボタンエビの刺し身。美味
この若鶏のザンギ(唐揚げ)がすごい。塩味が効いて、身はプリプリ。本気の唐揚げ

地元客でにぎわっていて、良心的なお値段で、めちゃうまい。やる気に満ちてる感じ! お腹はパンパンで、ラーメンが入らなかったけど、ラーメン以外でお客さんが来たら連れていきたいお店の第1号になった〜。

宿に戻って細かい事務連絡やブログ書きをしようと思い、共用スペースの机に腰掛けるも、30分で意識不明に。

翌朝一番の気温は10度ないくらいの寒さ。でもキリッとして乾いて気持ちいい。杉浦さんに挨拶し、9時19分の列車に間に合うようにダッシュ! また来まーす

(つづく)

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