「ホルメン街道」が旭川公園そばにできていた!

8月5日。野暮用で旭川大学に入って学食でお昼を食べて、気づいちゃったことがあるんです。旭川公園の近くには、3種の「ホルメン」を食べ比べできる全国で唯一のストリートがあったんだ!と。

人呼んで「ホルメン街道」。旭川以外に住んでいる方、あるいはモグリの方向けに解説すれば、ホルモン×ラーメンのことです。ホルモンは、特に旭川は塩ホルモン発祥の地だから有名だけど、ソウルフードなんです。ラーメンは言うに及ばず。じゃあこの2つを化学反応させようということで生まれたのが、「ホルメン」。しょうゆ系では公式HP(http://horumen.jp/)もあるんです!

話しを旭大(きょくだい)に戻しましょう。学食には、学食にしてはそんな安くメニューがいくつかあって、松本の2大ベストが「ホルメンラーメン」(500)と「めっちゃジンギスカン」(480円)です。8月5日、久々にホルモンラーメンを食べて、ホルメンの力強い横の繋がりを感じざるを得なかったんです。

というのは。

旭大のほぼ隣には、ザ・旭川ラーメンという感じの「加藤屋」永山店さんがあって、ここは「旭川しょうゆホルメン」(850円)を出してます。(※写真がでてこないです、すみません💦)。ちなみにこの加藤屋さん、旭川公園から一番近い飲食店で300mしか離れてない。

これが噂のキムモン

そして、加藤屋さんや旭大の面している国道39号を旭川方面に500m行くと、「そば処 鬼はそと」があります。名物メニューがたくさんある中で、やっぱりすごいのは、キムモン(1000円)。半年分のホルモンが詰めっ詰めに入ってます。すくえど救えど、エンドレスホルモン。

まとめると→1キロ歩かない範囲で、ホルモンラーメンを食べられる店が3つもあるんです。北海道の1kmというのは、東京駅で空きロッカーを探し歩く距離より短いですよ。なまらすごい! 残さず食べて罪悪感に苛まれたら、「鬼はそと」の向かいにある豊栄湯のサウナで体を絞ることもできるし!

しかもお値段が500円、850円、1000円とランクアップできるようになってて、初心者がトレーニングするのにぴったり。まさに学生のまち!

学外の人が学食を食べてはいけないというルールはたぶんないので、ぜひ公園散策のついでに、まず学食からご賞味を。

そういえば先日、小樽の北海道職業能力開発大学校(小樽)の学生2人と松本の子ども1人を連れて、「めっちゃジンギスカン」を食べてたら、松本がお水をこぼしてしまいまして。すると周りにいた女性の学生さん2人が、サッと駆け寄ってくれて、「大丈夫ですか?」とティッシュを差し出してくれました。

もう一生満員電車に乗ることはないけれど、ぎゅうぎゅう詰めの車内で妊婦さんに若者が席を譲るのと同じくらい感動的で美しい光景…✨。

小樽の学生は「旭川、旭大、サイコーっすね」と当然のようにファンになってくれた。これも旅の楽しみ。

※上記のすべては管理人の松本による勝手な思い込みです

旭川大学の横田ゼミは旭川家具の将来を考えてます

ゲストハウス「旭川公園」から歩いて5分とかからない所にある私立の旭川大学は、なんどもなんどもその前を通ってるけど、なかなか構内に入る機会がなく、9月には初めて上陸した。そのあとは、地域住民に解放されている図書館へ行こうと思いつつもなかなか実現していなかった。そんな時、10月から静岡大に籍を移られた横田宏樹先生にお声かけいただき、10月30日にゼミを覗かせてもらうことに。

冒頭、学生さんたちを前に自己紹介みたいな感じでお話しする機会をいただき、移住にいたった経緯ややろうとしていること、森や家具とゲストハウスをどうつなげていくのかーについて15分くらいプレゼン。グラノーラの試作品も食べてもらい、好評をいただいた。

横田ゼミでは地域産業としての旭川家具の業界研究をしていて、メーカーや林産試験場にヒアリングしたり、森に入って自分たちで木を切り出したり、学園祭で「木育カフェ」を展開したり。いまは、北海道らしい、ある魅力的な樹種を生かして地域・林業の活性化に向けた取り組みができないか、模索をされている。

この日は木育マイスターで当麻町の地域おこし協力隊の原弘治さんも来校。原さんは家具職人出身で、横田ゼミのアドバイザーも務めておられ、学生さんとも顔なじみ。これまでの活動をどうまとめ、咀嚼して、発信していくか悩む学生さんにヒントをあげたりしていた。2コマ目は自分も微力ながらそのお手伝いを。

学生さんたちはあまり自覚しいくいかもしれないけど、横田ゼミは相当に面白いことをしているし、旭川の関係者でその成果に注目している人はかなりいる。ほんと楽しみ。ちなみにお昼は、学食でホルモンラーメン(500円)。ホルモンの量は「鬼はそと」で食べた「キムホル」に及ぶべくもなかったけど、すごくおいしい。リピートしたい。もう34半ばなのにスープまで飲み干してしまった・・・。

ちなみに下の写真は、前日にあさひかわラーメン村で食べた、有名店「青葉」のしょうゆ。大人ちっくなラーメンかな。シックというか、滋味深いというか・・・。すごいインパクトがあるわけじゃないけど、懐かしくなった時にまた食べたくなる気がする。

キムチホルモンラーメンからの、旭山動物園かじり

10月21日のお昼は、近くにあるそば・ラーメンの「鬼はそと」。地元をよく知る人によると、ここは昔「福は内」というお店だったそうで。おもしろい。

妻はどんぶりからはみ出した巨大なのが乗っている「鬼かき揚げ丼」を頼み、子どもはもりそば、自分は「キムモン」(1000円)をオーダー。文字通り、キムチと、モツ煮込みの入ったラーメンであります。

写真では伝わりづらいけど、すごいボリューム。辛さとモツのバランスが絶妙で、麺とも相性がいい。すくってもすくっても、どんどんモツが溢れてくる。「えっ、まだ?!」とびっくりすること請け合い。こんなにたくさん入ってるの、見たことないわ。妻の鬼かき揚げ丼も三分の一くらい食べたので、お腹はパンパン。この辺、個性的なお店が多いわ。地元の人で店内もずっと混み合ってる。

そのあとは細々と買い物とか要件をすまし、夕方4時前に旭山動物園へ駆け込み。いつでも来れるし、何度も来たいので、1020円の年間パスポートを入手!イラストは市内の清掃車とか旭川大学とか、いろんなところで目にする、あべ弘士さん。マガンがデザインされていて、かわいい。

ちょうどぺんぎん館で「もぐもぐタイム」をやっていたので、ちょうどタイミングよかった。ペンギンのもぐもぐ見るのは初めてかも。

園内はどの館でもそうだけど、飼育・展示してある動物とその暮らしを通してなにを考えてほしいかを徹底的に考えてる。分かりやすいのがほっきょくぐま館で、温暖化とか気候変動でシロクマの餌や生息地がどうなってしまうか。環境の変化は何によって引き起こされているか。爬虫類館なら、マウスのよこにヘビを置いてるし、ヘビのもぐもぐタイムではマウスを餌にする。「残酷」「かわいそう」ではなく、生き物がどうしたってほかの命をいただいて生きているので、それはヘビも人間も同じだということ。子連れできて、そのポップを見るだけでも、生きた教育になるなぁ。

近くにこんな動物園があるって幸せ。時間が空いたら連れてくるようにしたい。

大雪森のガーデンの絶景と、「すがわら」の塩はホンモノだった

森のガーデンの周辺からの絶景!

!旭川には、元祖といえるゲストハウスがあって、その名は「宿・レトロハウス銀座」と言う。そこ出身の志水陽平さんが今、層雲峡の旧ユースホステルをリノベーションして今年6月からゲストハウス「層雲峡ホステル」をやっている。旭川では有名な方なんです。

層雲峡は旭川の奥座敷みたいなところで、温泉郷として有名なところ。大きなホテルがひしめいていて、昔から知られている観光地だし黒岳(大雪山系)の登山口としても人気。

で、その層雲峡ホステルの今シーズン営業が10月19日で終わるということで、オーナーの志水さんに連絡して、家族5人と母の6人で急きょ宿泊することにしたのです。この日は移住してきてからダントツで大雪山系がキレイに見えたので、もっと近くにいけると思うと、ドキドキ。

仮住まいアパートの近くからの絶景!(下の写真はアパート裏手)

この日は午前中に旭川市立病院で長男・大滋(たいし)の受診。その間、下の子ども2人を駅近くの子ども施設で母に見てもらい、お昼に合流して塩ラーメンの名店「すがわら」でお食事。やっと来れたー!

日本初の歩行者天国・買物公園通りから一歩入ったところに本店があって、すこし駅からは歩くけど、ビルの中から見た店舗外観はご覧の通り味があっていい感じ。

ぜいたくにも、特上の塩(930円)をいただく。すごく澄んでいて、あっさりながらも、しっかりと余韻を残すスープ。正直、麺は好みではないけど、このスープと味玉はバツグンだった。近くのゲストハウスオーナーさんは「旭川で一番うまい塩」とおっしゃっていて、さもありなん、と。

一度帰宅して身支度して、高速道路(無料区間)をスイスイ通って、上川町というところに入る。もう日が暮れる寸前だったけど、せっかくだからと「大雪 森のガーデン」へ。ここは著名人もお忍びで通うとか噂されるハイクオリティのヴィラとか、ミクニさんのレストランとかが有名で、広大な「北海道ガーデン」も人気。あとカフェも。めちゃ残念なことにカフェのラストオーダーが終わり、ガーデンもシーズンが終わってしまってけど、周囲の眺望は超一級。雑誌とかで見てて憧れていたけど、その期待に違わぬ絶景でありました。

ここに見えるのがヴィラ。宝くじが当たったら泊まってみたい

おシャンティーなヴィラです

こちらがレストランです。懸賞が当たったら食べに来たい

そして暗くなって午後6時前くらいに、層雲峡ホステルに到着。森のガーデンからけっこうな距離があり、上川町の中心部から温泉郷まで20数キロあったので、その広さにびっくりしながら。

夜になるにつれて、体調はどんどん悪くなり、食事も楽しむ余裕がなく、8時台にはバタンキュー。志水さんたちと飲むこともかなわず、大変失礼なことをしてしまった。。。温泉郷にきたのに近くのホテルにある温泉にも入らず、トホホな夜になってしまった。                             (つづく)

 

かわいい雪虫、芳醇な酒粕ラーメン

道民になって7日目ともなると、ちょっと気持ち的には落ち着いてきた感じがする。ということで、次男との朝の散歩に出かける。がんばるぞー!

ちょっと前から気になっていたのが、この雪虫。これが飛び始めると雪が降るかも〜って言われていた記憶があるけど、なかなか降らない。。。ふわふわふわ〜と家の前でたくさん飛んでいて、ふわっと手でかすめると、気持ちいいくらいに捕まってくれる。かわいい。

昨シーズンは10月23日に雪が降り始め、そのまま根雪になったといろんなところで聞く。でも今年はまだ全くで、大雪山系でも例年にないくらい、雪がないらしい。まだ準備が本格的にできてないのでわが家にとってはいいけど、旭川でこのまま雪がないまま11月に突入するとしたら、ちょっと不思議な感じがしてしまう。早くタイヤもなんとかしなきゃ。早い人はもう、スタッドレスに履き替えてるし。

役所に行ったり、家の片付けをしたり、コインランドリーに行ったり、中古車屋さんに見に行ったりしているうちに、日中の時間はどんどんなくなっていく。

家の中の食器棚がまだないこともあって、まだまだ外食の比率が高い。きょうのお昼はどうしようかな〜と車を走らせ、ふとした瞬間に「そういえば、ここ行かないといけなかった!」と思い出したのがここ、地産食堂「ウルエ」。塩ホルモン「きくちゃん」の並びで、国道39号(大雪通り)からは見えにくいけど、地元の人でにぎわっているお店。

入口のタープに、謎の北野大さんの揮毫が。ここの立地の特徴はなんといっても、この名酒蔵が国道を挟んであるところ。旭川の銘酒といえば、そう「男山」。最近はアジアからの訪日客がバスで押し寄せていて、活気がある。

ということで、「ウルエ」さんの多彩なメニューの中でも今日は、男山の大吟醸酒粕ラーメン!!どおりゃ==!って感じの見てくれ。迫力あるー。

釘付けになるのは、まんなかに鎮座する「酒粕ドーム」。これを少しずつ溶かして、味を段階的に調整していくのは食べ方のミソらしい。かき混ぜるたびに、芳醇さをましていくスープ。葉物との相性もバツグンで、これは旭川に来たならマストな逸品だわ。ちなみにこのお店、地下水(伏流水)を使っているらしい。コーヒーサービスもある。さすが!

くりやま、いわみざわ、あさひかわ!

(つづき)厚真町を出てからは、旭川に向けてゆっくりドライブ。途中、4、5年前に議会改革の取材で来たことがある栗山町に寄り道。あ〜駅前はこんなだったなぁ、とか役場はこれだ、とか。移住を検討する中で栗山町も当然調べて、クリエイター(栗だけに)を集めようとしていることも知ったので、駅前のクリエーターズマーケットの写真だけ撮って。

ゲストハウス「旭川公園」のチームに入ってくださっているyomogi8さんこと中村直弘さんが、栗山町内の牧場の什器やら看板を手がけられて、その周りが絶景だと聞いていたので、山手の方へさらに寄り道。

ひまわり畑みたいなのもあった。

栗山をまるごと見下ろせる高台にある牧場のまわりは確かに絶景で、「栗山にこんなところがあるなんて」と心底びっくりした。おみそれしました。

また旭川方面へ北上す。岩見沢まで下道で、前から気になっていた、農産加工品メーカーお店「ノースファームストック」さんにお邪魔。外観からパッケージまで、オシャレ感極まりない。

グラノーラバーも売ってた!強敵!💦 妻たちはクッキーなんかを買い占めて。雑貨もたくさん置いてて、いい感じ。個人的にはスイーツよりソースとかピクルスのが気になった。

岩見沢インターの近くでホクレン(農協)のガソリンスタンドに寄って会員カードをつくり、道民気分になって道央道に乗り込む。あとは一気に旭川だ!

もう紅葉が見ごろを迎えていて、「あ〜、来たな〜」と実感、まちなかに近い旭川鷹栖インターで降りてアパートを管理している大東建託に向かい、保険の手続きをして鍵を受け取り、アパートに入った。

なんやかんや家の用事をしていると夕方になってしまって、「あさひかわラーメン村」で早めの朝ごはん。初めて入った「いってつ庵」でソウルフードを掛け合わせた「ホルメン」を食す。旭川らしい醤油ラーメンと、ホルモンが入っているやつ。これ別のお店を入れると2回目だけど、イメージ変わるくらいうまい。魚介と豚骨のスープに、ホルモンが加わって、なんとも言えない深いコクがある。これはもう一度食べたいと思える。(でも昼はきついかも)

これが「ホルメン」

これは普通の醤油

満腹になった後は、旭川市の隣町・東川町にあるヴィラ「ニセウコロコロ」さんへ投宿。  引っ越しの家財が届いていないもんで、勉強であります。     (つづく)

 

旭川大学に初上陸!可能性しか感じない

(つづき)

ゲストハウス「旭川公園」の予定地から歩いて5分とかからない場所にある、旭川大学。初めて構内に入った。

先生方とのアポまで40分あったので、気になっていた、国道を挟んで向かい側の定食屋さんっぽいお店へチェックイン。腹が減っては、なので。「三幸食堂」というらしい。

店内には、大学関係者っぽい人と、学生っぽい人。地域経済誌がたくさん置かれ、テレビがけっこうな存在感を放っている、よくある感じの雰囲気。メニューの一番上に出ていた、野菜みそラーメン680円を注文する。

野菜みそラーメン

みそのスープは甘みがあって美味しい。のれんには製麺所の名前もあって、ここで作っているのか、懇意にしているのかよく分からないけど、麺とのマッチングはもっと欲しいと思った。まぁラーメンは好みなもんで。店の奥さんがめっちゃ声に力とボリュームがあって、耳に残った。

満腹になったところで大学に戻り、子どもの居場所づくりや支援、プレーパーク(子どもたちが自発的に遊びを展開できるような場)づくりを実践されている清水冬樹先生といろいろご相談。「旭川公園」の計画をお伝えし、どういうことができるのかアイデア出しをしたり、お願いをしたり。いろんな可能性があると分かって、めっちゃワクワク! 「永山(この辺りの地区名)にはコミュニティがなくて 先生や学生さんの力を借りて、他にない「場(コミュニティ)」をつくりたい。そして学生さんが社会に出る前に、「これは」と思える経験(できれば成功体験)を提供できれば嬉しい。

そのあと、子どもたちに木や森に親しんでもらい、関わりを考えるような「木育」を研究している横田宏樹先生も合流していただき、「旭川公園」予定地へ向かった。

国道を挟んで、ほんとすぐだけど、お二人ともこんな近くにこんな空き地があることに驚いていらっしゃい、ロケーションには好反応をいただいた(はず)。現場を見て、いろんなことを妄想。めっちゃたのしいわー。

そのあとは大学に戻って、横田先生の秘密基地を見学。自他共に認める「木こりの経済学者」として、図書館に置くイス(テーブルにもなる)を地元の材と人財を使ったり、学祭で「木育カフェ」を開いたりしていらっしゃる。

そのものを撮るのは忘れてしまったけど、自主的に制作された図書館のイス・テーブルに付けられたラベル

いろんな樹種の木々が置かれる秘密基地

林業絡みで、ここまで現場に入って自ら手を動かして、っていう先生も珍しいと思う。10月からは母校の静岡大に籍が移り、週の半分ずつ行ったり来たりの生活を送られるという。静岡とのつながりを生かした活動もされる予定だし、浜松から移住する自分としても勝手にニヤニヤしているのであります。

自分は大学を失礼してまた予定地に戻り、UQから借りているWi-Fiルーターがちゃんと機能するかを確認。うん、大丈夫そう。Wi-Fi環境の整備はもはやマストなので、しっかりと、抜け目なく。実り多い現地入りだなー。       (つづく)

声を枯らしてお願いする、旭川の夏

できたてホヤホヤのプレゼン資料を抱えて走った一日

学生時代から、手帳がびっしり埋まることに幸せの絶頂を見いだしていたタイプ。最近は手帳がなくても仕事できちゃうほどにダメダメだったけど、だからこそ今日は嬉しい。2日目は、予定詰め込みのスケジュールなので。

朝8時半に「旭川ふるさと旅行」の喜久野さんがホテルに来られるので、7時からちゃちゃっとご飯。健康を意識した食事らしいけど、どこの食材か分からないし、定番の朝ラーメンも、うーん。駅直結のJR INNのが上だった。

妻子は喜久野さんと一緒に9時アパート見学→手作り醸造店で買い物→東川養護学校で相談&見学→東川でランチ→トウモロコシ収穫体験→保育園見学のコースへ。なかなかにハードスケジュール。

自分は9時15分に旭川市役所に行き、建築指導課→保健所の保健衛生係→保健所の食品検査係→消防本部→永山にある商工会→金融機関→煙突店へと。

何をみてもらうのか。

建築当局では、建築基準法に照らして、まず▼一つの敷地に複数の建物があるけど大丈夫か(従属関係があれば特例的にOK)▼どこまで詳細な審査が必要か、とかをチェック。

保健衛生では、▼旅館業法上の「簡易宿所」(ペンションや下宿もこれ。)に該当するか=一人当たり3.3平方㍍を確保してるか、離れの共同スペースにあるトイレは使いやすいか、ちゃんとフロントを経由しているか、などを。

食品検査では食品衛生法の観点から、▼何を作ってお客さんに提供するのか、▼お菓子を販売したりしないか、衛生基準を満たした設備にするかなど。

消防では▼火災報知機や誘導灯はどうするか―とか。

これまでも相談はしてきたけど、図面ができたことであらためてチェック。大枠としては問題なさそうで、共同スペースの厨房の大きさやシンクの数とかは、微調整で済みそうな気配かな。

ここで引っかかったら計画が大きく崩れかねないので、かなり緊張がほぐれた。一通り終わると、急いでレンタカーを駆って、永山の「あさひかわ商工会」へ。

はじめましてから、計画の概要、支援してほしいことをマシンガントークで説明してしまった。無理に時間を取っていただいて恐縮だったけど、熱量は伝わったかな。ほぼ徹で資料作った甲斐があったーーー

商工会を出ると、現地でお世話になっている税理士の先生から電話。金融機関を紹介してくれるというので、急きょ調整に入り、民間の金融機関のアポが終わってかた、場を設けていただくことになった。すごいタイミング!

午後2時にまず民間の金融機関に行って、計画が当初より大きく変わったので一通り説明。途中から声がガラガラになってっしまった。終わると、初めてお会いした方から「夏はこのコンテンツでもいいと思うけど、冬は本当に人が出ない。稼働率40%は厳しいのでは」「電気や薪とか固定費の算出が甘い。もっと精査を」「このままでは厳しい。収支が取れるのかなと思う」と指摘が。

当初から事業費が倍近くになっているから見方が厳しくなったのか、まだ数字に現実感が足りないからか、あるいはその両方か。とにかく、今までで一番、ガツン!とやられて、フラフラ~っとなった。そりゃ甘くないとは頭では分かってるけど。ただ人に支援を求める以上は、伝わる、理解してもらう努力ができなきゃ話にならん。逆に、なにがなんでも80%くらいまで持っていったろ!と気持ちを奮わせたのであります。

10分後には、すぐそばの別の金融機関へ。大御所の税理士の先生を伴っての突然のアポ。こちらも変に緊張しちゃったけど、こんな大きい後ろ盾はない。協調融資の可能性、住宅部分の融資の扱いとか、いろんなやり方を検討していくことでまとまった。いい雰囲気で、前向きな1時間になった。感謝。

急いでホテルに戻って妻子を拾い、まちなかから15分くらいの「煙突の横山」へ。薪やペレットのストーブの販売、メンテナンス、煙突の設計・施工をやってみえる。川上の森のことを考えていらっしゃるし、煙突こそが大事だと信念を持ってる。図面をもとに相談し、住宅は日常の負担を考えてペレットに、お客さんの来る共同スペースは薪ストーブでいこう、という方向性が固まった。社長の言葉が心に刺さった。「思いだけではうまくいかない。毎日の実際の生活で、誰がどうやってやるのかとかまで考えないと続かない」。不便なことも楽しめるか、すぐに暖まらなくても大丈夫か、薪管理方法は・・・。考えること多いわ、ほんと。

夜7時すぎ、ドタバタと煙突屋さんを出て旭川駅前のレンタカー事務所に返し、居酒屋探しの旅に。カキで有名な道東の厚岸の「漁業部」なる番屋っぽい雰囲気の店に入った。ちょっと期待値を下回り、途中で意識を失いそうにもなり、子どもたちも撃沈したので、そそくさと退散。

厚岸の生カキ!

ホテルの部屋に入れば、もう、全員がベッドに倒れ込んだ。十分すぎるくらい動き回った。何かいいことがあったわけじゃないし、けっこう気落もしたけど、すべて必要なプロセスを踏んだな、っていう変な充実感があった。

 

欠航にめげず1カ月ぶりの旭川へ

8月19日(日)は、昨夜のありがたい宴の〝余韻〟を残しながら7時前に起床。11時45分セントレア発のジェットスター便に乗る。8時半には家を出なきゃいけない。

一通り準備が終わり、充電されたスマホを見て、便の情報をあらためてチェックする。メールを遡ってるとこの日の未明、0時34分に「欠航のお知らせ」がジェットスターから入っていたことに気付いた。居酒屋で気持ち良くなっていたころ全然分からんかったわ。メール一つで終わりなのね。なんだかなー

欠航なんて、初めてでして。若干パニックになってジェットスターに電話するも、9時からの受け付け、と。提携会社に振り替えできるかもみたいなこと書いてあるのでそれを調べないといけないけど、分からないし、羽田に向かった方が選択肢は多いけど、取りあえずセントレアへ。

道中は妻の茜に9時ジャスト以降、電話をかけてもらっても50分にわたってつながらず。そうしているうちに、朝の時点で空きがあったエア・アジア便(1.6万円)やANA便(3.2万円)は満席になっちゃってた。

セントレアの駐車場から一人、カウンターに走る。各社検討して、ANAの旭川直行便をセレクト。当初のジェットスター(0,7万円)の7倍もの正規運賃4.8万円でを確保した。LCCとは何ぞやを知る授業料となったのです。

でもちょっと嬉しかったのは、予約してたレンタカー会社(いつも千歳で使う「カーレンタル北海道」)に電話したら、「欠航なのでチャージはかかりません。またどうぞよろしくお願いします」と。格安会社だけど、いつもながら気持ちのいい対応。ちょっと、ファンになりそうよ!

13時発のANA便は目視で搭乗率60%いかないくらいかしら。これはちょっと寂しい。まだ夏休みシーズンなのに。新千歳と比べてもあれだけど、国が主導する道内の空港改革でてこ入れしてもらわんと。

さあ1カ月ぶりの北海道!!

旭川空港のデッキにあった車いす。かわいい

定刻通り着いた旭川空港は、まわりに何もないので雰囲気はちょっと寂しい。小さくて時間のロスはないし、ゲストハウス予定地まで20分くらいと便利だけど、なんだか。

到着ゲート近くでレンタカーを申し込む。好きではないけど、緑色の世界的なメーカー系のところで、24時間3時間半借りて、小型車で2万円弱。。。カーレンタル北海道だったら2泊3日フルで8人乗りワゴン借りて、1.5万円だったけど。うーん、なんだか。

営業所に行ったら、女性の従業員さん、空港カウンターの方と違ってなんか目を合わさないし、能面みたいな対応でちょっとびっくり。完全な事務作業なんだな。人数がいてカウンターも立派なのに、独立店舗もない「カーレンタル北海道」に完敗してる。旭川や富良野エリアの玄関口なのに、これ大丈夫なのかしら?

昨夜の宴会の〝余韻〟が残るなか、どんよりした天気も相まってテンションが上がらないけれども、とにかくゲストハウス予定地に向けて出発。 途中、セブン―イレブンで完成予定図のデータを13枚プリントアウトした。

現地に着いて、ご近所さんにご挨拶周り。今回初めての方を含めて、8軒のもとへ。完成イメージを見せながら説明して、「民泊みたいなことするの?」とちょっと驚いた表情を見せる方もいたけど、「にぎやかになるね」「いいね」「頑張ってね」とおおむね感触は良好。小さなお子さんがいるご家庭もあり、子どもを交えて盛り上がることも。

ゲストハウス予定地で走り回る、次男と長女

稚内からの特急「宗谷」が通過。急いで撮るも間に合わず、おしりの顔の一部だけ写った

町内会長の奥さんに、近くでお祭やってるよと聞いて、当然のようにお邪魔することに。たぶんわが家だけよそ者だけど、気にせずヨーヨーを作ってもらって、焼き鳥10本を注文。サーバーから注がれる200円のビールを飲みたいけど、ぐっと我慢。まだ昨夜の〝余韻〟もあるし。町内会長さんたちにもご挨拶できてよかったー。皆さんに「よろしくね」と迎えられて、一気にアガる。

それほど長居はできずに、この永山地区の中心部近くに移動して、「旭川ふるさと旅行」の喜久野さんのもとへ。わが家が移住に向けた検討をしているということで、次の日からいろいろアテンドしてもらうため、レクチャーを。

終了後はホテルに向かいがてら、ラーメン村で晩ご飯。次男・陽己(はるき)は眠たくて泣きながら「焼きそばが良い」と叫んだけど、気にせず暖簾をくぐる。

初めて入った「さいじょう(Saijo)」。塩にこだわりがあるらしいけど、自分はソウルフードのホルモンを旭川醤油で煮込んだ「旭川しょうゆホルメン」を注文。食べ応え抜群で、うまいホルモンをラーメンでいただいてる、って感じやね。個性的でおもしろい味だけど、自分はオーソドックスなのが好みなんで、ヘビーユースにはならないかなー。

旭川しょうゆホルメン。夏にぴったり

今夜のお宿「プレミアホテル キャビン」へ急いで、10分でドタバタと子どもを温泉に入れ、寝かせる。そうこうしてるうちに、打ち合わせの時間。建築家の松本憲さんから図面や見積書をメッセンジャーで受け取って、鈴木裕矢さん、憲さんの奥さんを交えてテレビ会議をするべくロビーへ。なんとか20日(月)にうまくいきそう!!

これをもとにプレゼン資料を作ってコンビニで印刷し、気付けば29時に。そして印刷代は3000円近くに。しまいには、両替を何度も頼んだお兄さんに「もう小銭ないので最後にして」と言われちゃった。長い一日だったわ。

三週連続の旭川へ② 土地とラーメンをめぐる旅

スカイマークは定刻より早く新千歳に着き、トイレで長女のおむつを替えてレンタカーを待つ。周りを見渡しても半袖一枚は我々のほかになし。みんなウインドブレーカーとか着てる。気温は13~14度くらい。寒いけど、地元気取りでやせ我慢!

おなじみのカーレンタル北海道。2週連続です。9時から20時までスイフトを借りて、4000円也。免責をちゃんとオプションで手当てしないと合計20万円取られるので、そこだけ注意。

長女は千歳インターに乗るとすぐ熟睡。そのまま2時間ほど走って、道央道の旭川鷹栖ICで下りる。地権者さん宅へまたお邪魔してお話。2週続けてすみません。

先方は「数年スパンで考えていらっしゃると思ってました」「売ることは問題ないとは思いますが」と言われる一方で、ごきょうだいで相談し、不動産屋さんに相場を聞いてみるとおっしゃった。土地を3筆も買って大丈夫か、冬に来たことはあるか、など心配してくださる。長男・大滋(たいし)を通わせようと思っている東川養護学校(東川町)の評判の良さなどはご存じだった。「ご無理なさらず」とも。はい、熟考いたします。。。こちらからは、なぜこの土地に惹かれているかを重ねて申し上げた。

この後は、3筆のうち2筆が売りに出されているので、訪問や電話で不動産屋さんに連絡。今後の協力をお願いした。初めて深くお話した業者では、計画をすごく面白がってくれた。

ひと仕事終えると急にお腹が空いたので、行ったことのない、旭川市永山地区の「らーめん村」へ。でっかい商業施設の一角を占めていて、中華系の観光客のバスを4台くらい発見。ラーメンはすごいコンテンツだとあらためて驚く。

入ったのは「工房 加藤らーめん」。加藤系列のところは気になっていたので初挑戦です。訪日客が多く、自分も店員さんに「アチラ、OK?」と指を差されて案内されたので、きっと間違われているんだろうー

「熟成醤正油らーめん」(720円)を注文。あんま詳しくないけど、正統派の旭川らーめんという感じ。HPによると、すべて道産食材にこだわり、日本で初めて縮れ麺を開発した加藤ラーメンの麺を使っている。醤油は旭川の有名なキッコーさん。

ラーメンなら黙々と食べられる娘

一口目は「うん、おいしい」。コクが程よくあって、ネギやチャーシューと麺の相性はいいけど、強い個性がある感じではない。自分の一番好きなラーメンのタイプh、最初の印象と感動が最後まで持続するラーメン。サイドメニューで頼んだチャーマヨ丼(300円)の方が印象に残った。マヨのジャンキー感がたまらない。

しかししかし、この加藤一族から、まだ行けてない「蜂屋」も生まれていたとは。加藤ラーメンは昔ながらの旭川醤油というイメージがあるけど、どんどん開拓して違いも知っていかねば。

チーズといったら、別の「チー」のポーズを。。。ちょっと教育間違えたかも

(つづく)