シラカバのポテンシャルはバカにならない

北海道の木ってなに?って言われると、多くの人が思い浮かべるのがシラカバ。北欧チックだし、冷涼な気候にぴったり。本州なら標高1000m超えないと自生しないとも言われてるけど、北海道、特に旭川周辺なんていくらでも生えてる。

そしてシラカバは、お金にならない。建築用の材としてはもちろん、家具材としてもほとんど見向きされていない。かつてはいくつかのメーカーで使われていたけど、黄色く変色したり、カビが生えやすいとか、強度があまりないと言われたり、流通してないしとかで、さんざんな言われよう。けっこうこれは意外だったけど。

一方で、一気に伐られてしまった森とか、火事や荒廃とかでダメにななったところなんかでは、いち早く生えてきて、「パイオニア」とか「母なる樹」とか呼ばれている。生命力が強くて、文字通り勝手に生えてくるらしい。そしてそして、樹液はそのまま飲めるし、葉っぱはお茶になるし、キシリトールになるし、樹皮は皮細工に使われるし、余すところなく、無駄なく使えるっていう珍しい木でもある。花粉が多くの道民を困らせる、って以外は申し分ない。

簡単に言うと、どこにでも、それこそ身近な里山にもたくさんあるんだけど、信じられないくらい無価値になっていて、邪魔者扱いされて、活用されていない代表選手なんです。

これをなんとかしようと、道立の林産試験場が立ち上がって、旭川大学や家具職人らと一緒に「シラカバプロジェクト」が立ち上がった。11月中旬からずっとお邪魔してるけど、毎回ざっくばらんでも真剣な議論があって、シラカバで旭川地域の家具づくりに新風を巻き起こそうと本気で考えてる。雪が解けたころ、具体的な動きとして広くお示ししたいなー。いままでやってないことにチャレンジするって、どう考えても楽しい!

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