またまた更新が滞ってしまい、51回目くらいの反省をしていたら、もう春は間近。もう定番になりつつあるけれど、北海道新聞のコラムをご紹介します。
今さらの話で恐縮ながら、年賀状にグッと来る言葉がありました。大学時代の友達で、社会人になってからもたまたま勤務地が愛知県という驚きのご縁がある彼から。「なんとかなる。あんたはそういう星の人だよ」と書いてくれました。
たぶん、コロナで宿泊は大変だろうから(宿泊だけじゃないですが)、察してくれての言葉。「そういう星」っていうところが、かなりツボ。なにが起こっても、けっきょくは大丈夫なところにいるんだ、地球はいくら大変でもそうなんだからと。そんなニュアンスかなーと。かなり気が楽になりました。
どうしよう、どうしようと思っていてもどうしようもないし、やるべきことをやって、「まぁなんとかなる」くらいが丁度いい。今までもそうしてきたし、今回のコロナでも長い目で見たら、そうに違いない。「人事を尽くして天命を待つ」にも近いのかもしれないけれど、悲観的に考えて行動して、最後は楽観的に―。
そんなことを考えて、思い出したのが阪神大震災のはなしです。書かずにはいられない、大事なテーマ。道新の本欄「朝の食卓」では書いたことないなーと根拠のない確信をもってデスクに原稿を送ったらら、「震災は2回目ですね!」と言われ、本人がもう書いたことも忘れてしまっているなんて、穴があったら入りたいとはこのこと。
でもやっぱり、毎年でも書いていかないといけない。自分にとっては、「日常」があっけなく溶けていった経験としては最大のものだし、「もう無理」と思える状況でも、西宮も神戸もなんとかなったし、明日いのちがどうなるか分からない、っていうのを肌で感じた唯一の出来事でもあるし。阪神淡路大震災の当時を毎年思い出して、自分の現在地とこれからを考えるっていうのは、やっぱり欠かせない。毎年振り返るべき原点みたいなもの。
ということで、2021年も((もう春))なんとかなることになりました。