作りたいものは分かった。で、どう売るの?

木曜日は「旭川公園」メンバーの鈴木裕矢さん、松島弘幸さんと打ち合わせ。これまでのアイデアを、どう現実的なレベルに落とし込んでいくか。

ゲストハウスでの宿泊そのものはもちろん、朝食、カフェ部分での飲み物とかを、どこまでやるか。何もかも最初からできないし、やろうとは思わない。飲食なんてめちゃんこ難しいので、たいそうな赤字にならなければいい。

例えばコーヒーは、佇む、集う、深呼吸するツールとして考えてるので、凝るつもりはない。遊ぶ子どもたちを見ながら、甘酒スムージー飲んだり、コーヒーすすったり、地ビールや地酒をクイッと引っかけたり。縁側みたくウッドデッキに座って。時には目の前を走るディーゼル列車を見やって。

人を呼び込むアイデアとしては、マルシェとかミニファーマーズマーケットあたりが、皆さんの反応も良かった。予定地の空気感にすごくあってるし、線路沿いでやれたら最高だね、と。まちなかのまとまった土地で、ドーン!とたくさん作り手を招いてやるのも一つだけど、もっとローカルな、作り手がいっそう身近で感じられるような場をつくりたい。そのための資源はたくさんあるし。近くの「クラークホースガーデン」さんでもマルシェはやっているらしいので、ちょっと工夫してかぶらないように。

今日も宿泊料金の相談をした。これまで、「寝れればいい」安ゲストハウスは競合として捉えず、値段に見合うバリューを創っていこう、という点では一致したけど、この日、鈴木さんから「どう呼び込むかが圧倒的に大事」と指摘が。これまでも、集客、集客、集客と何度もおっしゃっていて、まぁそれなりに策を考えてたつもりだけど、ハッとした。

7000円台後半の料金に見合う空間になる事が前提になって、「そりゃこのメンバーだし、いいもんができるわ」と最近、当たり前のように思ってた。いいもの作るんだから、「そりゃお客さん来るでしょ」と高をくくってた節も。

売り上げ予測は厳し目に作っているものの、集客は「なんとかなるやろう」という考えが徐々に大きくなってきてた。はず。鈴木さんに頭を殴られ感じ。「良いものだから人が来るわけじゃない」ってことは今まで何度も聞いたこどだけど、忘れてたんだなぁ。これ、定年後に趣味が高じてお店をやってきたけど、すぐダメになる、みたいなのと一緒なのかも。お客さんが見えてないパターン。あるいは、「世の中に対していいことやってるんだから、なんとかなるでしょ」と甘く見るパターンと一緒か。

よし、気を引き締め直そ!

総事業費は自分の想像を遙かに超えるレベルになりそうなことも分かった。いまずっと相談をしている信金に加えて、日本政策金融公庫にもお願いしようとは思ってたけど、いよいろ融資の準備を本格化せねば。

そこで久しぶりに、公庫「手引き」をめくった。

先輩創業者からのメッセージのページで、27歳製造業の男性が、こう寄せている。「優れた商品であっても、売れるとは限らない。どのように売るのかが大切」。まさにこれよね。

「自分のはこんな優れた製品だから」「これほど美味しいんだから」と盲目的に思った瞬間、〝終わりの始まり〟がやってくるのかもしれない。そんな罠はいっぱい潜んでそうだなー。今までも、これからも

 

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