29日(火)は名古屋本社へ出張。名駅から名古屋城近くの丸の内までのんびり歩いていると、8年前の楽しい記憶がよみがえってきた。
新聞記者になったのが2008年、初任地は愛知県の瀬戸支局というところだった。
焼き物のまち・瀬戸を中心に尾張東部を担当していて、休みの日なんかは名古屋・栄をぷらぷらしていた。
就職するまで名古屋といえば、関西出身の自分にとって、「東京でも大阪でもないところ」「最初は『のぞみ』に通過されたところ」くらいの印象しかなかった。
あとはきしめん、味噌カツとか。中学の時に地理の授業で、教師が「おみゃあ、えびふりゃあ」とか言って笑いを取ってたのはよく覚えてるけど。
ということで、それ以外にはナゴヤの印象はあんまりなままだった。でもそれが急に、彩り豊かに、おもしろいまちだ!と思えるようになった。
なんでかって、「大ナゴヤ大学」を取材したから。
校舎や特定の教室をもたない、まちじゅうがキャンパスという学びのコミュニティー。オシャレな生涯学習みたいな感じで、誰もが先生になれる。繊維街の魅力発掘、大須の住職さんのはなしを聴く、味噌蔵を歩いて回る、知る人ぞ知る市場で買い物する、ビール工場に入る・・・。
あらゆるテーマでいろんな人が先生になり、好きな授業に参加する。
まちを知り、いろんな人と会い、眠った地域資源を掘り起こして、ナゴヤの魅力を再構築する。ゆるいつながりを純粋に楽しんで、たとえ飲み会に行くだけでも〝単位を落とす〟わけじゃない。参加者同士、気づけば仲良くなっている。
一方で運営にたずさわるコアメンバーは、ナゴヤを代表する高感度な人たちばかり。 めちゃくちゃ真剣にブレーンストーミングとかやってるけど、めっちゃ楽しんでる。顔が疲れてても、ひたすら楽しそう。職種もバラバラ 。ただこのナゴヤという街が好きで、面白そうだからやってるんだろうと思う。だから人が人を呼ぶし、参加してる人にも伝染するんだろうと思ってた。
どんどん人気を集めて生徒数が増えていたので、直接関係のない瀬戸支局員ながら、取材を敢行。名古屋市内の取材は基本的に社会部がやるので、一部では「道場破り」って言われたけど、こんなに面白いのに書かないならしょうがないでしょ、と。夕刊1面にドーンとでて、自分の中ではけっこうな満足感があった。若気の至りでほんと恥ずかしい限りだけど、「大ナゴヤ大を発掘したー!」と勝手に思ってた。
初代学長の加藤慎康(シンヤス)さんは立ち上げですごい苦労をされたと思うけど、柔らかい包容力があって、まわりのスタッフに心から愛されていて、取材者としても参加者としても、「なんか輝いて生きてるなー、いいなー」って見ていた。こんな大きなまちで、大御所をふくめて人を巻き込めるのってすごい。そして自分の中で、ソーシャルなことへの関心がモクモクと立ち上がってきた。
今思えば、まち(地域資源)と人(人的資源)をみんなでシェアしているような感覚。それぞれの得意や興味を持ち寄って、みんなにおすそ分けするような。いま流行りの、小商いにも通じるのかな、と思う。
自分が大切にしている、「いろんな人がまじって、公共空間を豊かにする」ってことと、完全に一致してる。別に小難しいことを考えなくたって、子どもみたいにワクワクして楽しんでることの積み重ねが、まちを彩ってる。サイコーです。
姉妹校は元祖のシブヤ大学(東京)とか、札幌オオドオリ大学(北海道)とか、全国にいくつかある。札幌ものぞいてみたいところ。
規模とか仕組みはこれらとは違うけど、ゲストハウスの予定地からみれば似たような名前の〝大学〟もある。有名な景勝地・層雲峡のある上川町で開かれる、期間限定の「大雪山大学」。今シーズンのコンテンツが発表されたら、とりあえず遊びにいこ。列車でもいけるので、日本で一番新しい酒蔵がつくる日本酒でも学びにいこ。
知る、つながるってことも立派な体験。コト消費。
ツーリズムと親和性がないわけないので、いろいろ絡めていこう。
もっといえば、ゲストハウスを基点に学び合う企画もしたい。もう温めてあるけど、なんとか形にして、自分が一番たのしんでやろう。
シンヤスさんはいま、岐阜県美濃加茂市で「まちづくりコーディネーター」として活躍されている。久しぶりにメッセージを送ったら、相変わらずステキでした。シンヤスさん、これからもいろいろ教えてくださいー
「瀬戸」というキーワードが出てきて、嬉しいです。
人生は一度きりだから、悔いのないように、そして家族の絆も大切に、頑張って下さい(^^)
ありがとうございます!すごく励みになります!「瀬戸」というキーワードはこれから何度か出てきますので、また探してやってください。今までの経験を棚卸ししてみて、今後とつなげる作業はとても楽しいです。
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