【カフェ】緊急事態宣言中の休業について

「旭川公園ゲストハウス」カフェは、5月18日(火)からも通常営業をする心積もりでしたが、緊急事態宣言が出ている間(17日時点では31日まで)は休業することに致しました。 

アルコール類の提供はあるものの、営業時間は日中の11時~16時なので、メニューからアルコールを消せば休業要請までは求められません。ただ、以下の点を踏まえてトータルで考え、判断しました。

そもそもとして、「今回こそ最後にしなければ」という思いがあります。去年の今頃とは全く状況の違う変異株の流行。従来株に対する慣れによる油断。旭川でも市中感染が起きているという認識。少しでも、人と人の接触機会を減らす以外にないということ―。これらが最大かつ、根本的な理由です。

それに加え、ここ数日で出てきた要因もあります。

①子どもが通う、全校で70人ほどの小学校でも運動会が延期になるなど、日常生活に変更が生じる可能性が今後、高まりかねないこと。カフェを運営する私たちも、同じようでいられない恐れがあること(昨年の一斉休校下で営業した教訓を踏まえました)。

②最近は、新規の方を含め、お客さまが多くお越しになることが多く、小さなお店であることから、短時間でも近接するリスクをゼロにできないこと。

③旭川公園は、町内会で仰せつかっているお役目の拠点としても機能していて、春は所用でお年寄りの出入りも増えること。

地域の“寄合所”のような場でいよう、そこに地域外の人が自然に混じりあうような雰囲気をつくろうと、やってきました。お客さん同士が初対面でも話に花を咲かせ、程よい距離感で友達になるようなことが何度もありました。

ただ、お話ししているとどうしても、身を乗り出してしまいます。お互い注意していても、「どうしても」をゼロにするのは難しいと思っています。アクリル板を立てたところで、ロボットのように「黙色」を完璧にこなさないと意味をなさないことも、現実にはあります。

それだったら、モヤモヤするのなら、「らしさ」が薄れるなら、潔くお休みしよう―。その方向に今日、考えを変えた次第です。 皆さん一人一人に、いろんな考えや受け止めがあるかと思います。でも「一日も早く…」の願いに異を唱える人はいないはずです。

それぞれの選択をリスペクトし、不運にも辛い状況にある人に気持ちを寄せ、最前線の関係者に思いを馳せながら、できることをコツコツやっていきたいと思います。

きょう読んだ本に、素敵な言葉がありました。 「原稿(コンテンツ)がおもしろくなる鍵は、『自分のこころがどれだけ動いたか』にかかっている。なにを聴いても『へぇー』で終わり、なにに触れても感動できない人は、『与えられること』に慣れすぎている。(中略)自分のこころを動かすのは、あなた自身なのだ」(『取材・執筆・推敲―書く人の教科書』古賀史健著)

取材やインタビューのヒントを探っていたら、楽しく暮らすコツを拾うことができました。

このストレスフルな毎日。ちょっとでも心を動かして、ちょっとした楽しみや生きがいを感じる力が高まったら、緊急事態後はもっと素敵な毎日になる気がします!

旭川公園ゲストハウス 松本浩司、茜と子どもたち

副業をやめて考える、「福業」への道~道新コラムから~

またお久しぶりをしてしまいました。。。

今年は2月までの雪が多かった半面、雪解けのころは気温が高く、去年とは比べものにならないスピードで雪はなくなってしまいました。例年、道路や田畑がぐちゃぐちゃになって辟易するものですが、今年はそんなこともなく。快適な一方で、季節の移ろいも生き急いでいるようで、ちょっと寂しくもありました。

そんな風に呑気に構えていられるのも、「旭川公園」管理人の暮らしがちょっとずつ変わってきたことが背景にあります。2019年の秋から、仕事の仕方を大きく変えました。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください!

年に10回、北海道新聞(道新)の社会面にあるコラム「朝の食卓」でコラムを書かせてもらっています。これまで12回やって、おそらく一番反響をいただいた記事です。SNSでたくさん拡散していただいたのに加えて、行く先々で「読んだよ!」と共感してくださったりすることが多く、このコロナで多くの方が、生き方や働き方を見つめ直しているんだなー、としみじみと思いました。

このコラムにもあるように、ゲストハウスとしては今まで通りやっていくのですが、これまで空いた時間にするイメージだった、書く仕事(ライター業)をかなり増やしていきました。

自分にとっての刺激量が格段に大きくなって、いろんなことが有機的につながって、楽しい。そして何より、心の安定が飛躍的に向上して、今まで以上にゲストと濃い時間(ソーシャルディスタンスは取りながら💦)を過ごせるようになりました。

もともと、いろいろな仕事が互いに良い作用をもたらせるような、循環するような形を思い描いていましたが、畑作業で農家さんにお世話になるだけでなく、リモート中心のライター業でもできることが分かってきました。

誤解を恐れずに言えば、ゲストハウス業は手段です。自分たち家族が、その仲間が、そしてゲストや地域のみんなが楽しく生きていくための手段です。みんなで楽しく、豊かに過ごそうと思ったら、まずは自分たちがそれをしっかり実践しないとできません。

ゲストハウスをしっかり持続させ、より楽しいものにしていくために、やれることはなんでもやります。

別の側面から考えると、旭川公園というゲストハウスは、旭川エリアの面白いヒト・モノ・コトを自分たちで見つけて、ほかの何かとくっつけて、じわじわ伝えるのが、ミッションです。今流行りの、ビジョン・ミッション・バリュー(VMV)で言うと、「地域と外の循環をつくってワクワクの輪を広げる」のがビジョンです。バリューは、まだ言語化できていません(笑)

ということで、手段としてのゲストハウスを続け、ビジョンやミッションをゆっくりでも成し遂げていくために、いろんな道を歩いて楽しんでいこうと思っています!