シラカバのポテンシャルはバカにならない

北海道の木ってなに?って言われると、多くの人が思い浮かべるのがシラカバ。北欧チックだし、冷涼な気候にぴったり。本州なら標高1000m超えないと自生しないとも言われてるけど、北海道、特に旭川周辺なんていくらでも生えてる。

そしてシラカバは、お金にならない。建築用の材としてはもちろん、家具材としてもほとんど見向きされていない。かつてはいくつかのメーカーで使われていたけど、黄色く変色したり、カビが生えやすいとか、強度があまりないと言われたり、流通してないしとかで、さんざんな言われよう。けっこうこれは意外だったけど。

一方で、一気に伐られてしまった森とか、火事や荒廃とかでダメにななったところなんかでは、いち早く生えてきて、「パイオニア」とか「母なる樹」とか呼ばれている。生命力が強くて、文字通り勝手に生えてくるらしい。そしてそして、樹液はそのまま飲めるし、葉っぱはお茶になるし、キシリトールになるし、樹皮は皮細工に使われるし、余すところなく、無駄なく使えるっていう珍しい木でもある。花粉が多くの道民を困らせる、って以外は申し分ない。

簡単に言うと、どこにでも、それこそ身近な里山にもたくさんあるんだけど、信じられないくらい無価値になっていて、邪魔者扱いされて、活用されていない代表選手なんです。

これをなんとかしようと、道立の林産試験場が立ち上がって、旭川大学や家具職人らと一緒に「シラカバプロジェクト」が立ち上がった。11月中旬からずっとお邪魔してるけど、毎回ざっくばらんでも真剣な議論があって、シラカバで旭川地域の家具づくりに新風を巻き起こそうと本気で考えてる。雪が解けたころ、具体的な動きとして広くお示ししたいなー。いままでやってないことにチャレンジするって、どう考えても楽しい!

がんばれ旭川空港

就航率99.5%-。最近、旭川空港のキャッチコピーの一部にこの数字が強調されるようになった。新千歳なんかは雪がある程度積もると欠航のリスクが高いけど、旭川空港は地元の農家さんで組む除雪隊がなまら強力で、ほとんど欠航しない。すごいです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190121-00010001-doshin-hok

ということで安定運航ということでは有名(知る人ぞ知る?)なんだけど、実は11月下旬に国際線ターミナルビルが新設されたのです。国際化を進めよう、新千歳の補完機能をアピールしようということで。国際定期便は台北があるだけで、ターミナルビルができたからといって増えたわけでも、その見込みがあるわけではないけど、とりあえずハコは造った、と。この辺の苦戦ぶりは釧路空港と一緒かしら。 市がどれだけ本気で空港を活用としているのか未知数だけども、とりあえず施設の完成は地元では大きな話題だったので、オープン翌日くらいに見に行ってきた。

うーん、魅力的なショップはいくつもあるけど、どこかチグハグというか、中途半端な感じがする。特にレストランとその周辺は。旭川家具も、なかなか見えないところに追いやられてしまったし。 もっと、ちょっとしたドライブがてら、ふらっと立ち寄れるカフェのような存在にしたほうがいいんじゃないのかなーと思う。それに、到着ゲートの場末感を、早くなんとかした方がいいのでは・・・。