旭川公園だけのブレンド米へ

店に立つ鳥越さん

ゲストハウス「旭川公園」で提供する朝ごはんは、和と洋の2種類を考えているけど、洋朝食は移住する前から、神戸の有名店「グラノラジャーニー」と組んだオリジナルのグラノーラにすることが決まっていて、和をどうするかが、まだだった。

いろんな宿で朝ごはんを食べて感じたのは、▽生産者の顔をとことん見せているところはそうそうない▽あ、ちょっとこだわってるなって宿で500円以上はとる▽量が多すぎても普通は食べきれないし、ロスに心が痛む▽ここでしか食べられない、っていう朝ごはんはほとんどない▽宿の最後の印象となる朝ごはんは重要すぎるほど重要 ということ。

ほかの宿との差別化をする意味でも、旭川公園は、「ここにしかない」こだわりをちりばめないといけないし、小規模だから丁寧に作り手のみなさんとコミュニケーションして、ゲストにも丁寧に伝えていきたい。

一番大事になってくるのが、白米。予定地の永山地区は稲作農家さんが多いし、意欲的なことをされている方がたくさんいて、ちょっと前までは「とにかく近くの生産者さんから」と考えてた。でも「うまい」と思えるお米はプロの米穀店さんから仕入れてることが多いし、年間通してのクオリティの維持や、季節変動・天候不順からくるリスクを考えたら、やっぱりお願いするのがいちばん。

ということで、旭川の一条通り近くにある、「上森米穀店」の門を叩いたのが11月中旬。店主の鳥越さんはホテル業界からの転身で、奥様の実家の米穀店を切り盛りすることになった。だからなのか発想がすごく柔軟でいらっしゃって、黒米をはじめとする雑穀米や、黒米茶、ギフト用の少量のお米のセットとか、話題を呼ぶ商品をたくさん送り出している。旭川でもすごく有名な、というか知る人ぞ知る名店。

鳥越さんに、旭川公園の目指すイメージや食についてお話ししてご理解いただき、オリジナルのブレンド米を提供いただく方向でまとまった。おいしい黒米茶も置かせてもらう。

旭川のお茶屋さん「USAGIYA」本店で出されている黒米茶

お米は、白米だけじゃなくて女性に人気のある雑穀米も朝ごはんで出すつもり。2種類あったほうが、楽しいし写真も撮りたくなるし。白米は、富良野・麓郷(「北の国から」の舞台)にある「高岡桶店」のおひつで出す予定〜。

器は、予定地近くの「突哨山」で、地元の素材を追求した作陶をしている工藤和彦さんの飯茶碗を。これまた楽しみすぎる!