1周年、ありがとうございます! おみやげ米をお渡しします

おかげさまで旭川公園ゲストハウスは、さる9月で一周年を迎えました。多くのゲストや地域のみなさんに支えられ、「生きててよかった!」と思える最高の一年でした。

それぞれの季節が初めてのことで、冬は雪と凍結、夏は高温と日射など、それぞれの対策に悪戦死闘しつつ楽しく乗り切ってきました。より快適に過ごしていただくには、まだまだ多くの宿題がありますが、ちょっとずつ充実させていきたいと思っています。

1年たって感じることはいろいろありますが…。足元にはまだまだ楽しいタネは眠っているし、育てていくのは楽しいし、目の肥えた方に楽しんでもらえるクオリティだし、旭川エリアのポテンシャルを強く感じました!

2年目はもっとネタを深掘りし、事業として基礎体力をつけるために広報・販売に本腰を入れ、道北方面とのネットワークづくりを進めていきます!

さて。開業1年を記念して、今月からはお泊まりいただいた方に、ご挨拶代わりの「公園米」をお土産としてお渡ししております。希少・極良食味米の「ゆきさやか」8割、特別栽培の「おぼろづき」2割(9月から比率を変えました)の専用ブレンドです。

どうぞお手に取ってお試しください!

2年目も変わらぬご愛顧をよろしくお願いします!

線路の近くに大根が眠っている、という幸せ

知ってる人は知っている、ゲストハウスそばの自家菜園。稚内につづくJRの線路の脇に、細長~い畑が続いている。

そこで地元の人がいろんな野菜を育てていて、森さんはゲストハウス目の前で耕作をされている。もともとは線路の向こう側の60坪の土地でやっていたけれど、続けられない人がでてきて、声をかけられてここでもするようになったとか。

もう10何年も、農薬を使わず大根やネギ、とうきび(トウモロコシ)なんかを育てていて。管理人としてみれば、「いつかあそこで育てたい」「たべてみたい!」と思うのは当然のことで。

そう思っていたところに、森さんが声をかけてきてくれて、大根やネギをくれるようになった!

次男が森さんの畑に遊びに行って、大根の葉っぱをモシャモシャ食べ始めたのがきっかけけ(笑)それから何度も森さんは来てくれて、お裾分けしてくださる。

葉っぱはそのままでも食べられるし、炒め物にするとご飯が止まらない! 自家製の「牛乳漬け」なるものもいただいたけど、まろやかで甘くてこれまた美味! 酵素ジュースにしてもうまい!

こんな幸せなことはないなぁ~。

そして冬にむけて、ご厚意に甘えて、森さんの畑に大根を10本くらい、寝かせることにしたんです。雪が降ると天然の雪室になるので、お客さんが来たら一緒に掘り起こして、甘味を増した大根をゲストハウスで食す!

楽しみすぎて、本格的な冬が待ち遠しい★ 冬こそ北海道へ一気に向かってほしい~

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土管の正しい使い方

北海道、いや全国のゲストハウス界広しといえども、土管を置いているゲストハウスは旭川公園だけはなず。まさに旭川公園の象徴。記念写真スポットとしても定着している土管について簡単に紹介させてください!

ゲストハウスのある場所はもともと町内会が手作りした公園で、その後空き地となっていて寂しい感じでありました。最初にこの土地に出会った時、「なんかドラえもんに出てくる空き地みたい」って思ったのがすべてのきっかけ。近くには里山部こと清水省吾さんの森があって「裏山」として使わせてもらうことになっていたので、じゃあ土管があれば、あの世界が表現できると直感。

建物以外のスペースに何を置くかは悩みに悩んだけれど、いろいろな古材や小道具をいただいている、旭川市内の取り壊される納屋があった場所に、なんと幸運にも土管がいくつも転がっていて、頂戴することに!

土管を吊り上げる、大工のカールさん

ユニック車を借りて一つずつ吊り上げ、ゲストハウスに運び、穴を開けて固定する。


旭川公園で土管を設置する大工の田中優作さん(左)と松本憲ちゃん。浜松からありがとう!

はたから見たら奇妙な光景だっただろうけど、今ではすっかり地域の景色として馴染んでる(?)!

イベントの時、土管は「ドカウンター」になって、大学生による「ドッカンcoffee」として使われたことも。宿泊した方は、多くの方が土管の前で記念写真を撮っていかれる。

旭川公園にはでっかい看板もサインもないので、道に迷われたら土管を目印にしてくださいませ。

動画「旭川公園ゲストハウスができるまで」公開!

ついに動画ができました!

前職の新聞記者時代から温めていた「原点」ともいえる構想から、現地調査、最近の上棟式の様子まで。たっぷり5分ちょい。クラウドファンディングのサイトで、先行公開しました。

https://faavo.jp/hokkaido/project/3809

上野ファーム、わがままじぃじぃ、屯田の里、坂井ファーム、のんの畑北海道、里山部、IKAUSI CLASSの原さん、上森米穀店の鳥越さん、雑貨店「Aujourd’hui」、ラーメン「よし乃」の皆さん、ご近所の皆さま、ご協力ありがとうございました★

旭川公園の周りに、どんな魅力的な方がいて、管理人がなぜここで「公園」をつくるのか。空色デザインの鈴木裕矢さんに撮影・編集してもらい、とってもとっても素敵な映像になりました。

冒頭は早送りしていただいて大丈夫なので、1分33秒くらいから是非ご覧ください‼️  旭川公園の雰囲気がスッと入ってきます‼

公園お泊りと、予約についてのお知らせ

9月19日のグランドオープンに向けて準備を進めていて、連日のペンキ塗りで体がバキバキの松本です。早めのプレオープンができる可能性がでてきましたので宿泊料金やルール、予約の方法についてお知らせします。

▶︎宿泊の基本料金(税込み)◀︎

<風><森>(ともに定員2) 
7,300円/人
※二段ベッドのシェアルーム。トイレはコモン棟の共用です
※お客さまの人数によっては、結果的に貸切状態になる可能性もあります。ご了承ください。
※貸切確約は2名様分を申し受けます(お土産1品つき)

<森>(定員2) 
16,400円/棟 添い寝のお子さまがいるファミリーユースは15,000円。トイレ、ロフト、シンクつき 
※原則2名様でのご利用となります。ただし、小学生まで、または障がいなどで保護者と同じベッドで寝ることのできる体の大きさのお子さまは添い寝扱いとなり、人数に含めません。その他、ファミリー利用などはご相談ください。

※前日または当日に空きがある場合、先着順でおひとり8,200円でお受けします。


▶︎公園ルール◀︎

このゲストハウスは、地域に溶け込んで建ち、空と線路と住宅に囲まれた「公園」です。
タイニーハウスで暮らすように泊まり、ローカルな日常に浸っていただくことができます。
そんな空間を維持していくために、ご近所の皆さまのご負担とならないよう、自然と「こんにちは」と言えて、ときに一緒に楽しむような存在でありたいと考えています。
午後8時30分以降、広場やウッドデッキ部分での談笑はご配慮をお願いします。近隣に伝わるボリュームでお話しをされている場合、お声かけさせていただきます。また午後10時以降の談笑や飲酒は、コモン棟でお願いします。ご不便をおかけしますが、ご理解賜れますと幸いです。


▶︎お部屋の割り振りについて◀︎

ご希望をお尋ねしながら割り振りしますが、原則的に面識のない男女が同棟とならないよう調整いたします。


▶︎特典について

◎旭川市内、当麻町、比布町、東神楽町、鷹栖町、愛別町、上川町、東川町に在住・在勤の方は1,000円引きとなります。永山地区に在住・在勤の方はさらに500円引きです。ご住所などを確認できるものをお示しください。
◎連泊される場合は、2泊目以降から1,000円を割り引きします。
◎一週間(7日間)の連泊には、合計の料金より2割引きいたします。
◎学割あります。
◎野宿はご相談ください


▶︎キャンセル規定

キャンセル料は10日前から発生します。
宿泊予定日の▼10日前・・・20%▼9~3日前・・・30%
▼2日前・・・50%▼前日・・・80%▼当日または無連絡・・・100% ※自然災害や悪天候、機材繰りの関係で飛行機欠航の場合、キャンセル料はいただきません。


▶︎予約の方法

すでに数十名さまのご予約をいただいておりますが、ウェブ経由(airbnbの予定)でのリクエストは9月中旬からの受付です。それまでは、お手数ですが個別にメッセージをいただければと存じます。

アドレスはvivahokkaido.specialthanks@gmail.com です。

こちら(https://faavo.jp/hokkaido/project/3809 )か、公式ホームページ(https://asahikawakoen.com/ ※リニューアル中)からのお問い合わせでもお受けできます。

9月15日のイベント詳細は少々お待ちください。翌16日には本州からゲストをお迎えして、タイニートークセッションをします。

「ちゃぶだい」って、なんか、いいな

9か月ぶりの本州。「熱帯雨林や」と現地の人に聞いていた東京へ、恐る恐る出張してきた。お宿は、もちろん、普通のホテルなんかじゃなく!大学のゼミの先輩、西村拓也さんたちがことし1月にオープンさせた、ゲストハウス「ちゃぶだい」であります!やっと来れた~

実際にちゃぶ台を使った、かわいい看板

肥料問屋だった築100年以上の古民家をリノベーション。ほんとおめでとうございます!!最新号の雑誌「商店建築」でも紹介されてます。詳しくは公式HP(https://www.chabudai-kawagoe.com/)を是非のぞいてください!

西村さんと10年ちょっとぶりに入り口近くのバーで飲んで、ほかのお客さんとワチャワチャ消灯までしゃべって、個室でぐっすり寝た。理想的なゲストハウス感!

語る語る西村さん

酔っ払いながら、急な勾配の階段、電話ボックス、ちゃぶ台、土間など、もともとあったステキ要素が、リノベーションでいい具合に引き出されてる感じの空間のつくりかただなぁとしみじみ。

一泊していちばん体に残ったのは、「なんか、いいな」っていう心地よさだった。ゲストハウスに泊まると、なんとなく朝に疲れを感じることもあるけど、まったくなかった。(個室の感想です!)

ちなみにこの2階の個室は開放感があって、窓から歩く人の姿が見える。まちの息遣いがすごく伝わってくる!

「なんか、いいな」っていう感じ。

これってすごく単純に聞こえるけど、あんがい難しいはず! 古民家リノベーション物件って、「どうだ古民家だ」「懐かしい感じでしょ」「レトロ感ハンパないでしょ」というのがビンビン迫ってくるやつもありまして。それってけっこう、疲れちゃうんですよねー。

もともとの良さを引き出しながら、いま(現代)の人たちが居心地よく過ごせる、居場所だと感じられる雰囲気をつくるのって、どうしでもデザインとか当事者のパッションがないとできないと思うー。

母屋はもちろんそうなんだけど、ビビッときたのは、庭を歩いてポツンと立つ小屋。おばあちゃんがかつて使ってたという、けっこうボロボロだった小屋が、大胆にリノベされててびっくり。

土間の横から続く通路を歩くと・・・

見えた! かわいい、ほっこり

手作りオーダー眼鏡の「澤口眼鏡舎」さんが入ってる。店内はもちろんだけど、この小屋を取り巻く庭の空気感も、これまた最高で。これも、日本家屋にあるいかにもな庭をドドーンと押しつけがましくアピールしてるわけじゃない、「あ、なんかいいな」っていう幸福感に包まれたわ。

お寝坊な朝。西村さん、ありがとうございました!

余談だけれど、ちゃぶだいへ向かうときに3人(うち2人は酔っぱらい)と、帰りに2人(うち1人は子ども)に道を尋ねた。いちばん大きい理由は、スマホの充電がきれて地図を表示できなかったことで、スマホ頼みにしてたからちゃんと調べてなかっただけなんだけど、地元の人にちょっと話しかけたいっていう気持ちもあった。そういう雰囲気が、この川越にはあるなぁと。一人で歩いて目的地に行くより、ちょっと関係を持てるって、なんかいいなー

ついに目覚めた「白樺プロジェクト」 (動画つき)

旭川で6月にあったデザインウィーク(ADW)で、去年からお邪魔していた「白樺プロジェクト」がお披露目になった。一般に公開される初めてのタイミングで、東川町の「木と暮らしの工房」の鳥羽山さん、美瑛の樹凛工房の杉達さん、デザイナーの田中さんたちがもの凄いエネルギー量で間に合わせた。そのブースがこちら

会場になった旭川デザインセンターの、二階に通じる階段を上がって正面という好立地も手伝っただろうけど、その圧倒的な存在感に客波は絶えず。切り株やチェーンソーがどーんと中央にあって、だれもが「森とのつながり」を直感できる空間だわ。

思わず「かわいーー」と唸るスツールやベンチ、「白樺がこんなきれいだなんて」と見惚れるテーブルはもちろん、樹液の化粧品や飲み物、白樺で染めたフェルト作品などなど、いろんなタッチポイントがあるのもすごい。

最終日には最強のキコリがブースに立って、お客さんにダイレクトに説明していた。いい意味での異様な光景で素晴らしき哉。

ADWの期間終了後も、さっそく7月1日には幌加内町にある北大雨龍研究林で視察・採取したし、9日には旭川大学で今後の方針を話し合った。大きなイベントがあった後こそ、しっかりじっくり持続させることを考えることが大事!

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そして旭川公園としての白樺プロジェクトも、地味に進行中。清水さんに切りだしてもらった里山部産の白樺は乾燥・製材が終わり、岡山県西粟倉の「ようび」へ送られた。完成が待ち遠しすぎる!!!

「コミュニティ」がついた木工キャンプ

ずーっとずーっと前から気になっていた旭川木工コミュニティキャンプ(AMCC)に、初めて参加してきた。(初だけど実行委員として…)今回で11年目だけど、わけあって「0回目」という位置づけ。

6月22日からの一泊。旭川駅やデザインセンターで集合してバスに乗り、当麻町の地域おこし協力隊の原弘治さんの森「IKAUSI CLASS」へ。

キハダって本当に肌が黄色い。歓声があがったわ
雨でも何度も空を見上げて

丸太の上へ順々にあがって自己紹介。雨の中みんなでゆっくり歩いて、原さんが木それぞれの個性や生き残り戦略、森の成り立ちと使い方をガイドしてくれる。

お昼は当麻の奥のほうにあるRICOのカレー。辛い中にもココナツの甘味がいいバランスなんだよなー。

特筆すべきは、このお昼ご飯の後。薪割り、木の色鉛筆づくり(講師:協力隊の長多さん)、チェーンソー体験(森ねっとの中村さん)、火おこし(とうま振興公社の石黒さん)、足踏みロクロ(協力隊の荒木さん)。一級のプロたちがそろい踏み。この層の厚さが当麻であり、旭川! 参加者の皆さんはもう没頭につぐ没頭で、笑い声がいろんな所から聞こえてきた。

お宿は東川町のキトウシ森林公園。「ミーティング」としてグループワークがあって、森を使ってどんな新ビジネスをつくるのか案を出し合う。「ツリーハウスホテル」「森の図書館」とか、10分ちょいで斬新で実現できそうなアイデアが続々、ゾクゾク。すごい。

これまでAMCCは「10年やろう」ということで続けてきた。でも一区切りを迎えたことで、立ち止まって次の10年を考えよう、という趣旨で「0回目」になった。だから「AMCC」ではなく「AMCC2」になっている! ミーティングでは、この辺も話し合った。個人としては、「木工」という切り口で、ほかの産業や地域ともっと絡んでいこうというアイデアにグッときた。

アイスプレジェクトの小助川泰介さんのリーダーシップや場の取り回し方、バランス感覚、すげー。これが実行委員長かー

夜の懇親会は、わが地元・永山の前坂精肉店のジンギスカンで実に誇らしい。この懇親会とキャビンでの2次会はAMCCの中ですごく大切にされている。それは、ホストもゲストもない「キャンプ」であり、交流によって「コミュニティ」をつくるものだから。家具とクラフト、メーカー同士、道内・道外、職人とデザイナー…。あらゆる垣根を超えて、産地だからできる体験をして、想いを紡ぐ場所。

確かにこれは、「コミュニティ」をつくる場だ。だから響く。ゲストハウスづくりにも通じるなぁー

目的の本がなくても、お出かけの目的になる本屋

妻のリクエストで、札幌にほど近い江別市にある蔦屋書店に行ってきた。蔦屋は東京の代官山以来だったけど、久々にガツんときてサイコーでした。

自分の中での目的は2つ。なぜ集客力があるのかを感じることと、北海道の蔦屋書店として、旭川ゆかりのものがどれだけあるかをみること。

江別はレンガや小麦がたくさん作られてきたことで有名なまち。(江別のレンガを周りに積んだ薪ストーブを下川町で見て初めて知った😅)。だから駐車場から建物の外観をみて、「江別らしいな」とすぐ認知できた。分かりやすいのって大事。

<知><食><暮らし>の三つの棟から成っていて、まずはスターバックス以外が本棚である<知>に入り、つぎに洒落た飲食テナントが入る<食>へ、アウトドアや子どもの遊び、雑貨をメーンにした<暮らし>へと進んでいった。

入った瞬間から、キョロキョロしっぱなし。圧倒的な刺激量。目を前後左右、そして上下に忙しく動かす。「自分の興味がある本がないわけはない」という気分になって、本を買いに来たわけじゃないのに、なんとなく歩き回って探してしまう。

憎いほどいいなと思ったのは、おそらくコンシェルジュさんが作ったであろう、本のジャンルごとのおススメ文。キャッチーな写真も添えてある。ポップとは違ってスマートすぎるけど、思わず読んじゃうクオリティ。かなり力入ってる。

そして当然のように、その近くにはそれに関連するグッズが置いてある。旅行ならその行先を、お弁当ならその中身を、どうしても想像してしまう。これはもう、体験価値を提供してるようなもんだ。

そしてそして、3棟のうち、1つに足を運べば、どうしたって他も見たくなる。

すると、「食」「旅」「キッチン雑貨」「器」「子育て」「アウトドア」「洋服」と、暮らしのあらゆる要素がつながってくる。否応なしに、自分はどんな暮らしがしたいかなってイメージする。ライフスタイルを提案されてるな、自分。完全にCCC(運営会社)の術中にはまっているな…と思いながらも、まぁ楽しいからしょうがないよね。

子ども本のコーナー。いいなぁ
どどーんと贅沢にマリメッコを紹介

本に囲まれたり、本を選んでいる時間を楽しませることに主眼を置いているんだろなーと、来る前は思っていたけれど、それだけじゃなかった。

スタバのスペースで観察していると、本を持ち込んで(清算前でも読める)ドリンクを楽しんでいる人は、半分もいなかった。この「蔦屋書店」という空間で仕事したり、自習したり、おしゃべりしたり、ネットサーフィンしたりといった体験に価値を見出してるんだろな。たぶん。

ところで、にわか「おにぎり研究家」の松本家としては、フードコーナーのおむすび屋さん「Hakodate Omusubi函太郎」で大人食いしないわけにはいかない。

鮭と山わさび、二番目に高価な「岩海苔と雪たらこ」(550円)、日替わり味噌汁をオーダー。

ごはんは、道南で生まれたという「ふっくりんこ」の特別栽培米。ほんのり甘く、ほんのり塩味がして、ふっくらして瑞々しく、バランスがある。わが家で試行錯誤しているお米に比べて、透き通った感じがするし、粒感は弱くても粒ごとの存在感は生きている。うーむ! 

炊き立てご飯の水分の逃がし方、握り方、ノリの巻き方もめちゃ参考になった。調理場が丸見えなので、じーっと観察してしまった(すみません)。

おにぎり屋さんの楽しさの一つは、家庭ではできない種類の多さ。価格の幅が大きすぎて、ついつい高級メニューも食べたくなるじゃん! お米や具、みそ汁まで全体で「道南」を感じさせる演出にも驚いた。

そうそう、旭川周辺ゆかりの作家さんや商品もたくさんあった! ▼大雪木工(東川)のチェア、▼アカエゾマツのアロマ「はぐりら」(旭川)、▼旭川公園ゲストハウスでも使う瀬戸晋さん(東旭川)の漆拭きの木食器、▼ロクロ挽きで薄い質感の「kamiシリーズ」が人気の木工メーカー「高橋工芸」(旭川)、▼日本茶ブランド「USAGIYA」(旭川)。けっこういっぱいあって、うれしかったな~。

ゴールデンウイーク最終日。子どもを保育所やデイサービスに預けている間のとんぼ返りの小旅行だったけど、お腹いっぱいになれて幸せでした。

焼きそばといえば浅沼ゼミ

私立の旭川大学には、地域連携に熱心なゼミがたくさんありまして。これまで何度か紹介している横田ゼミはもちろん、食や地域産業の研究で地域に入り込んでいる学生が多いのは、すごい貴重な資源なんだなー。

浅沼ゼミは学外でも随一有名なくらいで、先生ご自身が旭川のまちなか(駅からはちょっと離れてるけど)に「常盤ラボ」というコミュニティを開放していて、子どもが勉強したり、イベントを開いたりしている。

最近は大学のある永山地区の農家さんについても調べていて、どのくらいあるのか、どんなものを作っているのかヒアリングして、食物栄養専攻のある学内での給食づくりにつなげている。そしてその文脈で、「旭川しょうゆ焼きそば」をずっと手がけてイベントで売ったりしている。

旭川しょうゆ焼きそばは、ラーメンが有名で食材や醸造品が豊富にあるご当地ならではのB級グルメ。旭川産の米粉と道産小麦を配合した麺を使い、旭川の醤油だれで味付けし、具材も地物を必ず使うことになっている。名乗るには、けっこうハードルが高いんです。

だしを加えた、特製の醤油だれ

今までゼミの活動の一環として焼きそば作りは聞いたことがあったけど、食べたことはなかったので、常盤ラボでその発表会&試食会があると聞いて迷わずお邪魔してきた。

地元の焼きそばの名店の監修を受けたオリジナルメニューで、率直に言ってめちゃおいしい。ちゃんとした写真撮るの忘れたけど。ニンジン、タマネギがちゃんとそのものの味がして、存在感がある。農家さんと繋がってる感じがする。コクのあるたれに、麺がうまく絡みついている。学生さんがやっているので、まだ慣れていない手際、500円の価格設定というのはあるけど、ちゃんとお金取れるしストーリーがあるのでめちゃ良いなと。「旭川公園」でも月に何度か出せないかと検討中!